李承憲氏の脳哲学の核心・・・「すべての答えは脳にある」

李承憲氏の著書『脳哲学』によると、哲学とは「自分は誰か」という問いに対して、答えを探すことです。つまり、自分の存在価値を探し出すのが、哲学の目的です。

現代の社会では、多くの人が自分の価値を知らないまま生きています。価値が分からぬまま、とめどない無力感にさいなまれています。

李承憲氏は、「人間の価値は創造性にある」と言います。創造は人間の本性です。創造性を存分に発揮しているとき、人間は精神的な満足感を得ることができます。

人間が創造性を発揮するのに欠かせないのが、脳です。すべての脳には偉大な創造性が宿っており、脳哲学を実践することで、その潜在的な力をフルに発揮することができます。

李承憲氏によると、私たちが求める答えはすべて自分の脳の中にあり、絶え間なく脳に質問することで、答えを引き出すことができます。こうした実践こそが、脳哲学の核心です。

脳哲学が目指すものは、“完成”だと、李承憲氏は言います。完成とは、本来の価値が実現された状態であり、人間が人間としての存在価値を実現するのが“人間完成”。そして、人間と地球が共存する平和な世界を実現するのが“全体完成”です。

人間完成と全体完成のためには、一人ひとりが悟りに到達する必要があります。悟りは決して一部の人だけが成し遂げうるものではありません。脳哲学の実践を通して、だれでも悟りを開くことができます。