情報の奴隷になるのか、主人になるのか—李承憲氏が問う「選択」

脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏によると、人間の体は、肉体、エネルギー体、情報体の3つで成り立っています。この3つの体(body)を連携させ、活性化することで脳を変化させることができます。

3つの体のうちでとくに大事なのは、情報体です。私たちの感情は、情報の変化によって起こるものです。幸福や不幸を感じる気持ちも情報によって引き起こされます。自分の脳にどんな情報を与えるのかによって、心の状態は変わります。

李承憲氏は、人間の価値は、その人の脳にある情報の質と量によって変わると言います。脳にどんな情報があるのか、その情報をどう処理するのかで、考えと行動が決まるからです。

李承憲氏は著書『BOS 脳の中の偉大な革命』の中で、次のようなエピソードを紹介しています。ネイティブアメリカンの部族長がある日、孫にこう尋ねたそうです。「心の中には善いオオカミと悪いオオカミが住んでいて、2匹はいつも互いに戦っている。どっちのオオカミが勝つと思う?」。そして、こう続けました。「自分がエサを与えたオオカミが勝つんだよ」。

自分の中のオオカミに対して、エサを与えるのは自分自身です。自分の中には、肯定的な情報と否定的な情報がいつも混在していますが、どちらを選ぶかによって、生き方が変わります。どちらを選択するかは自分次第。情報の奴隷になるのか、それとも、主人になるのか。その選択こそが、運命を大きく左右するのです。