「幸・不幸」に縛られない人生こそが真の幸福


脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は「幸・不幸を超えて、本当に自由な人生、それが真の幸福だ」と言います。

私たちの脳細胞は産まれた時から、誕生の最初の呼吸と共に減り始めます。老化と死は、まさに私たちが産まれた瞬間にすでに始まります。人間はある意味、自らの人生で最も悲しい出来事が始まった瞬間を「祝福のとき」ととらえているのです。

李承憲氏は「真の幸せは、より幸せな人生の条件を作ることではなく、幸せでなければならないという強迫観念から自由になること、幸せの条件自体から自由になることだ」と指摘します。

このような自由を得るためには、まず、人生は苦だと知ることが大事です。生まれることが苦であり、出会い、分かれ、すべてが苦です。快感と呼ばれる感覚さえも、体や神経の立場から見ると、平衡状態から外れた刺激、つまり心身を疲れさせるストレスです。

もし、生まれることが祝福で人生が幸せなら、霊的な成長も悟りも必要ありません。幸せだと感じるときは、その状況が続くのを願い、何か違うことやもっと良いことを追求しようとは思わないからです。私たちが人生の意味を問い始めるのは、幸せの条件が消えた時、または、その幸せの条件は長続きしないと分かった時です。自分が幸せでないと感じる瞬間から、「なぜ、私にこんなことが?」から始まり、「なぜ、生きるのか?」まで、深刻な問いかけが続きます。

いま幸せであったとしても、それは長くは続かず、また人生の意味を問い始めます。こんな過程が繰り返され、永遠の幸せへの期待と幻想が完全に崩れたとき、ようやく私たちの問いかけは真剣になり、深まります。

肉体に限定された人生が苦で虚無だということをまず知り、次に自分の体がすべてではないということ、自分の中に神性があるということを知ることで、その苦から自由を得ることができます。そして、最後にビジョンを通じて自らの神性を完全に花咲かせること、これが完全な悟りであり、完全な人生です。これが祝福なのです。