すべての脳は偉大である

私たちの性格や人格はどのようにして決まるのでしょうか。
脳教育者の一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、「性格も人格も、日常的な習慣の総合」であると述べています。
人間は、選択できる生き物であり、それを成し遂げられる偉大な脳を、生まれつき持っています。
そして、自分の脳の力を、信じるか信じないかによって、機能が発揮されるかどうかが決まると、李承憲氏は言うのです。

もしあなたが自分を変えたいと望んでいるなら、まず習慣を思い返してみましょう。

好きなことはなんですか。
嫌なことはなんですか。
どのように人と関わりますか。
どんな時に嬉しいと感じますか。
どんな状況で怒りますか。

1日24時間の、自分の習慣をひとつひとつ思い返してみると、ほとんどパターン化されていることに気付くと思います。

習慣は、連続する脳の情報処理方法とも言い変えることができます。
脳には、1000億個の神経細胞からなるシナプス(連結回路)によって、巨大な神経ネットワークが築かれています。
このネットワーク上で、脳からの命令がいつも同じルートを通ることによって起こるのが「習慣」と呼ばれるものです。
しかし、ルートを変更するよう脳に選択させれば、習慣は変えることができます。
これは脳が持つ素晴らしい機能のひとつです。
つまり、古いルートをそのままに、新たなルートを構築することができるということなのです。

このように人間は、古い習慣を残しつつ、新しい行動を選択することもできます。
脳が持つ機能を信じること―――それは、人生をより豊かなものにするための、最大の手掛かりだといえます。