人を愛し、寛大になることを実践しましょう

「癒し」という言葉が流行語になってから、もう何年も経ちました。
競争社会に疲れ、休息を求める人が多いことの表れでもあります。
現実に、他人と競争するより調和することを求めたいという人や、
心の安定や平和を手に入れたいという人が増えています。
かつて他人と競争する人生を長く送ってきた人でも遅くはありません、
今からでもじゅうぶんに、人との調和や愛に満ちた生き方を
実現することができるのです。

李承憲氏が、なぜ人々が競争するのかをこう説明します。

「私たちは、人より勉強して人より偉くなるという人生、
他人を蹴落として昇っていくという人生、そうした方式に
従って生きている。そうすれば少なくとも自分の下にいる人たちよりは
不安も恐れも薄らぐかのように勘違いしながら生きてきた」

李承憲氏は、同時にこう説明します。

「本当の自分と和解して平和を得た人間だけが人を愛せるし、寛大になれる。
何かを心配していたり不安になっている限り、決して人には寛大になれない」

心の平和を得ることの大切さを悟り、人を愛し寛大になることを
実践しましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、
2006年発行、46ページより引用