脳トレーニングの呼吸法で治癒力アップ


~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『脳がわかると幸せが見える』から要約~

脳トレーニングの目的の一つは、免疫力を高めることです。脳トレーニングの呼吸法で、人間が本来持っている自然治癒力を取り戻して下さい。

科学や医学は日々進歩しているのに、人間の病気の種類は増えています。平均寿命はのびていますが、病気に苦しみながら生きている人が大勢います。長い寿命がすなわち健康な人生とは限りません。

野生動物も病気にかかります。しかし、病気が原因で死ぬことはあまりありません。病弱になり始めるころには、もうすでに他の動物に食べられるか、自分で治癒するからです。野生動物には、水や太陽、泥、植物などを利用して自ら病気を治す自然治癒力があります。たとえば、ケガをしたときは傷口を舌でなめたあと日差しに照らし、皮膚病になったら泥で洗います。

人間が様々な病気に悩まされる理由は、自然治癒力の低下です。もともと、人間もすばらしい自然治癒力を持っています。しかし、環境ホルモンで汚染された食品や化学物質に満ちあふれた生活環境、日々のストレスなどによって、免疫力が弱くなるのです。

自然治癒力を高めるうえで大切なのは、「感覚」の目覚めです。体が発するメッセージを敏感に感じとり、迅速に反応する脳の感覚が必要です。

感覚を目覚めさせるのに役立つのが呼吸法です。呼吸がしっかりとできていれば、体内のエネルギー循環がスムーズになり、体の機能が活性化されます。その結果、自然治癒力も高まります。

呼吸法のなかでも、イルチブレインヨガの脳トレーニングの一つである「精充呼吸(せいじゅうこきゅう)」は、呼吸によって感覚を目覚めさせるのにたいへん有効です。

精充呼吸は、尾てい骨を前方上の方向に引き上げながら行う呼吸法です。尾てい骨を巻き上げるようなイメージで、吐き出す息にしっかりと集中します。精充呼吸によって脳の感覚が目覚め、体の全体的な機能が活性化し、自然治癒力が高まります。