脳教育の成功哲学~自分の脳をだまして幸せに!?

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『脳がわかると幸せが見える』から要約~

脳教育は、私たち一人一人に「成功哲学」を与えてくれます。その成功哲学の基本は、「脳を活かせば、夢が実現する」ということです。

「人間は自分の脳の10%も使うことができていない」。そんな話を聞いたことがあるかと思います。天才科学者アインシュタインですら、脳の15%くらいしか使わなかったという見方もあります。

19世紀、ある心理学者が「普通の人は脳を10%使い、天才は15~20%使う」という見解を発表しました。その後、「10%でなく6%だ」という説が出され、最近では「0.1%」という研究報告まで出ています。

そうかと思えば、「脳はすでに100%使われている。ただ、どのように使われているのか解明できていないだけ」という学者もいます。いずれにせよ、「脳には私達が知っているより、はるかに莫大な潜在能力や機能がある」という意見に異論はないようです。

人生で成功をするには、脳を上手に使うことがカギを握ります。それが、脳教育をベースとした成功哲学のポイントです。

では、どうすれば、脳を上手に活用できるのでしょうか?

その方法の一つは、脳に肯定的な情報を与えることです。

いつも否定的な考えを持っている人は、外から入ってくる情報にネガティブに反応する脳回路が形成されています。この脳回路は被害意識を強くし、挑戦する意識を弱めます。

否定的な脳回路を修正する最も良い方法は、なるべく否定的な言葉を使わず、肯定的な言葉を使うことです。「~しない」「~できない」ではなく、「~する」「~できる」という言葉を積極的に用いるのです。

つまり、脳を上手にだますともいえます。

脳を「だます」とは、脳を説得する作業です。古い観念に替わる新しい情報を脳に与えてあげるのです。

たとえば、老年期に入って「そろそろ死ぬ準備をしないと」と考えると、脳は老化のプロセスを着々と進めていきます。

しかし、「人生は60からだ」と考え、エクササイズに励み、生活習慣をしっかりと管理すれば、脳は老化のプログラムを修正してくれます。

自分の脳に肯定的な情報を蓄えるテクニックを覚えるのが、脳教育の成功哲学の真骨頂です。