李承憲氏の脳教育が導く「社会的健康」

『「病気ではない」という状態は、健康の出発点に過ぎない』――。
脳教育の世界的権威である一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、著書『息する平和学』の中でそう語っています。本当の健康とはなにか。李承憲氏は、脳教育の視点から、「社会的健康」の重要性を唱えています。

◆魂の願いをかなえる
体と心は、魂の願いをかなえる「equipment(エクイップメント)=道具」に過ぎないと、李承憲氏は語ります。心身ともに健康であることは第一ですが、それ自体が人生の目的ではないのです。なりたい自分になって幸せな人生を歩むこと――そのために、わたしたちの体と心は存在しています。

◆社会的健康の実践
李承憲氏は、幸せになるためには、体と心の健康以外にも必要なものがあると言います。それは、「社会的健康(ソーシャル・フィットネス)」です。
昔から人間は、他者との関わりの中で成長してきました。社会的健康とは、他者との創造的な結びつきです。社会的健康を得るためには、心身が健康であることが前提であり、さらに、能力・情報・技術も必要です。

◆共同体を有益に導く
社会的に健康になるには、共同体への参画も必要になります。共同体の中で、人々と良い関係をつくること。仕事に対する責任を持ち、役割を果たし、他人から信頼を得ること。その繰り返しによって、ヒューマンスキル(人間関係能力)が培われていきます。社会的健康は、自分1人だけが利益を得るものではありません。共同体全体を有益に導くことによって成し遂げられるのです。

◆脳教育は「体験と実践」
社会的健康を得るための最適なトレーニングが、脳教育です。李承憲氏は『脳教育では、観念的で教理的な教えではなく、体験と実践を通じて、社会的健康を体得できる』と言います。昨今の日本では、他人と触れあうことができない人が増えています。社会的健康は、幸せをつかむための大きな一歩。脳教育がその一歩を後押しするのです。