地球との交流法③「母なる地球の心と愛を感じとる」~李承憲著『セドナの夢』より

母なる地球と交流できる3番目の方法は、母なる地球の心、その愛を感じることです。母なる地球の心を最も簡単に感じとる方法は、その名を呼んでみることです。切々と母なる地球の名を呼べば、だれであれ、そのエネルギーを愛を感じとれます。

祈るように静かに繰り返し「マゴ」と言いながら深く没頭すると、いつしか「マゴ」は「お母さん」という言葉に置き換えられます。われ知らず、私たちは「お母さん・・・お母さん・・・・・」と呼んで、小さな子どもが見失った母親を探すように切ない気持ちで母なる地球を求めはじめます。

お母さん、母さん、地球母さん・・・・・。
切に母なる地球を呼べば、地球は私たちの気持ちを感じとります。その切実さが私たちの心を開いて魂を浄化し、母なる地球の嘆かわしい気持ちを伝えてくれます。母なる地球にとって全人類はわが子なのです。母なる地球は、私たちが自分のことを愛する以上に、もっと私たちを愛しています。

母なる地球の心と愛を感じとるとき、私たちの胸はその愛により満たされて堂々とし、聖なる偉大さに包まれます。大いなる静けさと平和の中で、涙によって浄化され、ようやく楽になれるのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『セドナの夢』(三五館刊)より

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地球を意識することで、真の平和を実現できる~李承憲氏の地球哲学

世界的な脳教育者、李承憲氏は、地球人としての哲学の大切さを説いています。地球は、すべての価値観の土台になるべきものだと、李承憲氏は語ります。著書『息する平和学』より、李承憲氏の“地球哲学”を紹介します。

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世界には、さまざまな価値観を持った人がいます。宗教や民族、国家によって、価値観は異なります。その価値観の違いが、戦争などの悲劇をもたらしてきました。価値観の違いを乗り越えて、人類の平和を実現するには、共通の土台となるような哲学が必要になります。それは、普遍的な「絶対的価値」ともいえるものです。

李承憲氏が考える絶対的価値。それは、宗教や思想、あるいは国家ではありません。もちろんお金や物質でもありません。それは、「地球」です。

「地球は、単なる土の塊ではない」と李承憲氏は言います。地球は、私たちの生命の根元です。地球がなかったら、人類も存在しません。私たちを生み、そして、育てるのは、地球なのです。

地球という存在はあまりにも大きすぎて、私たちが日常のなかで意識することはありません。それは、魚がふだん海を意識しないのと同じです。魚は、目の前のえさだけが自分の生命の根源だと思い込み、えさを奪い合うことに集中しています。しかし、魚が存在しているのは、海があって、水があるからです。

人間にとっての地球も同様です。私たちが信じる宗教や思想、そして私たちが所属する国家や民族も、地球なしでは存在しえません。地球こそが、絶対的な価値なのです。みんなが地球を意識することで、真の平和を実現できる—。それが、李承憲氏の地球人哲学の基本です。

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李承憲氏が語る脳教育の「4つの核心」

脳教育の第一人者である一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、著書『息する平和学』の中で、脳教育の核心に触れています。同著によると、脳教育には、主に4つの目的があります。それは、「感覚の回復」「良心の回復」「平和の体験」、そして、「脳の主になること」です。この4つの目的を理解することで、脳教育の真髄に迫ることができます。

◆感覚の回復
李承憲氏によると、脳教育の核心の第一は、「感覚の回復」です。
文明化した現代人は、生き方や人間関係、遊び方などをすべて学ばなければ生きていけないと思いこんでいます。しかし、わたしたちにはもともと生命体としての素晴らしい能力が備わっています。脳教育では、呼吸によって調和とバランスを感じ、それらの感覚をひとつずつ目覚めさせていきます。

◆良心の回復
脳教育の核心の第二は、「良心の回復」です。
健康な体や知識があっても、良心のない人間が集まれば、人類だけでなくあらゆる生命の生存を脅かす危険要素となり得るでしょう。良心を持つことは、人として生きる上でとても大切なことです。脳教育では、自分自身を見つめることから、良心の回復を図ります。

◆平和の体験
脳教育の核心の第三は、「平和の体験」です。
明るく強く優しいエネルギーは、世の中を癒す力を持っています。平和は、理解するのではなく実践を通して体験するもの。脳教育では、体、名前、人格の向こう側にある自分の実体を見つめ直し、自ら愛することから平和を体感します。

◆脳の主になること
脳教育の核心の第四は、「脳の主になること」です。
わたしたちの脳は、入り乱れた雑多な情報に支配されていることが少なくありません。脳教育を受け、自分自身の脳の主になることで、情報を選択あるいは創造する力を生み出します。このパワーこそ、人生を切り拓く根源となるのです。

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李承憲氏が語る脳教育の真髄は、天と地を感じることができる「天地人」を目指すことにあります。自分自身を癒すばかりでなく、地球平和にも貢献できる創造性豊かな人間の在り方が、ここに示されているのです。

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李承憲氏が語る~「地球」と「平和」のための脳教育

人間は、互いに競争することによって文明を切り開き、生活を豊かなものにしてきました。しかし、競争社会は格差を生み、格差は人に妬みや不満、怒りなどの負のエネルギーをもたらしているのも事実です。

李承憲氏は、著書『息する平和学』で、そのような「負」の情報からの決別を訴えています。そして、それに代わる良い情報を脳に与えることで、脳を活性化することができると言っています。

では、「良い情報」とはどんな情報を指すのでしょうか?李承憲氏は次のように語っています。

脳教育でよい情報なのか否かを判断する最終的な基準は「地球」と「平和」だ。ある情報を選択しようとする時、私たちが最終的に問いかける質問は「この情報が地球にいいのか」である。「この情報が成功と競争に役立つのか」でなく、「この情報が平和に役立つのか」である。(李承憲氏『息する平和学』)

脳に良い情報を与えるという脳活性化法は、脳教育における主なアプローチの一つです。脳教育には、このほかにも、体を動かして脳を目覚めさせていく脳活性化法や、呼吸によってエネルギーを呼び覚ます脳活性化法があります。

脳は複雑で精密だが、脳教育は複雑でも難しくもない。脳教育の核心は、脳に清らかで明るいエネルギーと、よい情報を供給することで、パワーある脳をつくることだ。(李承憲氏『息する平和学』)

人類の平和のために、脳教育の必要性を掲げる李承憲氏のメッセージ。「地球」「平和」というシンプルなキーワードを心に留めるところから、私たちの可能性が広がっていくのです。

「ニューヒューマン」が世界を変える~李承憲氏

2011年3月11日の東日本大震災以降、日本では、他者をいたわり他者のために行動するつながりに光が当たるようになりました。いまなお、自費で被災地にかけつけ、ボランティア活動をされている方々がいることに多くの人々が感動し、「絆」の和はどんどん広がっています。

韓国では昔から、私欲を捨てて、他者のために力を尽くす人のことを「弘益人間」と呼び、尊敬を集めてきました。李承憲氏は著書『息する平和学』のなかで、「『社会のために生きることが、自分自身を生かすこと』という考え方は、地球平和につながる」と語っています。

李承憲氏は、地球平和のために働く人が備える条件を5つ示しています。
1.体と心が健康である
2.良心的である
3.心のバランスがとれていて、安定している
4.生計を立てる能力を持っている
5.自らの言葉・考え・行動から良い情報を選択することができる

この5つの条件を満たした人のことを、李承憲氏は「ニューヒューマン」(新しい人間)と呼んでいます。『息する平和学』には、次のような記述があります。

「弘益の精神で地球愛、人間愛を実践する人がニューヒューマンであり、ニューヒューマンの力を結集させると、平和のパワーが生まれる。ニューヒューマンは明るく強い人だ。善良で、力のある人だ。自らの力を自分の利益だけでなく、社会全体のために使うという成熟した意識を持つ人だ。ニューヒューマンはパワーある脳を持っている。そんなパワーある脳をつくるのが、脳教育なのだ」

李承憲氏が提唱する脳教育は、ただ個人の目先の幸せを追求するための手段ではありません。そこには、地球全体を対象とした、壮大な愛と平和の実践が示されているのです。

無限競争社会との決別を~李承憲氏

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、著書『息する平和学』で、人間のあくなき支配欲が地球にもたらす弊害について、警鐘を鳴らしています。

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わたしたち人類は、地球上の土地や資源を所有したり支配したりすることを追求してきました。その追求は、人間を成長させ、文明を切り開く原動力になりました。しかし、そこには、常に争いがつきまといました。物質のすべては限りがあるのに、欲求は無限だからです。

李承憲氏は著書『息する平和』で、こうした人類の姿について、「息を吐かずに吸い続ける呼吸と同じだ」と指摘しています。息を吸ってばかりいると、生命は死に絶えるのと同じで、人類も「今のような無限競争の中で外的な成長を続けると、ついには私たちの文明自体が崩れてしまうだろう」と、李承憲氏は語っています。

呼吸は、生物が生命活動を維持するために行うサイクルのひとつです。吸ったら吐く、という動きはとてもシンプル。この動作が、繰り返されることによって、わたしたちは生きることができます。しかし、吸い続けるだけではいつか死んでしまいます。そう、あれも欲しいこれも欲しいと願い、人を押しのけて自分の所有物としても、いつか許容量を超え、自滅してしまうのが自然の摂理なのです。

李承憲氏は、物質的な欲求から離れて精神的なものを求めよう、というメッセージを訴え続けています。

「成長を求める人間の欲求には、決して際限がない。しかし、支配したり、所有したりできる対象には限りがある。だから、外的な成長は、いずれ限界にぶつかるしかない」。あくなき欲望と外的な成長の先には、破壊が待ち受けています。今こそ、私たち一人一人が、自らの生命の循環に意識を向け、地球との共存を図るときなのです。

地球のささやき

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著 『セドナの夢』より

地球は やさしく ささやきかける

大地は わが胸

海は 魂

風は 息づかい

天空は 心

あなたは もの心ついた わが子

地球は 切なく ささやきかける

身体中に降り注ぐ日差し 感じてごらん

星のきらめきや月明かり

そのささやきを聴いてごらん

山や野原 花や木々 風や雲の歌 聴いてごらん

声を一つに 彼らは言うよ

マゴの夢を叶えておくれ、と

私たちの無関心は地球の痛み

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著 『セドナの夢』より引用

地球についてわかりはじめると、人間は地球が病みつつあることもまた知るようになりました。長い間、私たちは無知と無関心によって、あるいは傲慢さでもって地球を虐待しつづけてきました。

地球は、その特有の自浄能力で人間の傲慢さに耐え忍んで生命を育んできましたが、いまや苦痛に満ちたうめき声をあげて人間に講義しています。どんなに地球が広くて自浄作用が活発であるとしても、このままでは近いうちに持ちこたえられない日が来てしまうでしょう。

仕事をしていて疲れると、私たちは休みます。
休んでも疲れがとれない場合は眠ります。

いま、地球もくたびれすぎて、いつ休眠期に突入するかしれない状況です。
普段はあまり意識せずに過ごしますが、重い病気になるとようやく健康の大切さがわかるように、地球があちこち病んではじめて人間は地球に関心を寄せるようになりました。

地球がなくなれば人類は生存できません。

地球には人類が特別ではない

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著 『The Twelve Enlightenments for Healing Society』より引用、Healing Society、2002年発行~

地球には私たちが全てではない。面倒を見て扶養する生命が人間のほかにも沢山ある。そして地球には自ら守らなければならない自分の生命がある。

地球が自分の生命が脅かされていると判断したら、結局何らかの選択をするしかない。美しい緑の星地球は1種の哺乳類の誤判と怠慢と無知と放縦によって消え去ってしまうのはあまりにも尊い宇宙の財産であるためだ。

私たちがはっきりと知るべき事実は、地球が私たちの星ではなく私たちが地球の生命体であることだ。地球には宗教や思想や肌の色に関係なく、すべての人類が地球人である。そして人類は地球に基盤を置いて暮らす数多くの生命体の中の1つである。

地球には人類が特別ではない。まして一民族や一宗教集団が特別であろうか?一民族や一宗教集団がどんなに特別になりたくても、地球の立場からその民族や宗教が特別でなければならない理由が何もない。地球の立場から見ると、選民はない。

緑豊かな場所へ出かけて、自然をたっぷり感じとりましょう

「森や野原へ出かけたら、周囲から聴こえてくる音に耳を傾けることです。『聴く』耳ではなく、『聴こえる』耳で聴いてみるのです。また、『見る』目ではなく、『見える』目でご覧なさい。見ようとしてみたり、聴こうとして聴くことは、観念的に見聞きすることです。ただ、感じるがままに自然を感じとってみるのです」

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『セドナの夢』 三五館、2011年発行、
86ページより引用

これは、自然とのふれ合い、ひいては地球との交流を実践するにあたって、
李承憲氏が教えてくれた具体的な方法です。

最近は、エコロジーがよく話題になり、
自然への愛や地球愛を実践しようとする動きが広まっています。
もうすぐ本格的なアウトドア活動のシーズンです。
自然とふれ合うにはぴったりですね。

緑豊かな場所に行ったときは、自然の素晴らしさを全身で感じとりたいものです。
李承憲氏の説明にもあるように、
自然に身を委ねて、目に入ってくる光景や、耳に入ってくる音を
感じてみましょう。
これは、自然を通じた一種の瞑想法でもあります。

自然の大切さや地球愛が叫ばれる時代です。
緑豊かな場所に行って、地球との交流を深めましょう。