私たちは調和に満ちた社会を求めています

現代社会は、競争社会でもあり、相互不信の社会と言われています。
そのことに疲れ、もっと安らいだ生活を求める人が増えています。

競争や争いを続けていては満たされないことを悟り、
私たちひとりひとりが周囲との調和を求めているなら、
これまでよりも調和に満ちた社会に変えていくこともできるはずです。

李承憲氏が、今私たちが何を悟り、何を求めているのかについて
次のように説明しています。

「この欲求は、物質的次元からではなく、私たちの魂の根源から湧き出てくるものである。
魂の深いところから湧き出るその欲望は、本能よりももっと深いところに隠されている。
その欲求は、調和と愛に根をおろし、あらゆるものと一つにつながりたいという望みである」

李承憲氏の言葉にあるように、私たちは本来、調和や愛を求めています。
協力して調和に満ちた社会をつくっていくことも可能なのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、
2006年発行、88ページより引用

人を愛し、寛大になることを実践しましょう

「癒し」という言葉が流行語になってから、もう何年も経ちました。
競争社会に疲れ、休息を求める人が多いことの表れでもあります。
現実に、他人と競争するより調和することを求めたいという人や、
心の安定や平和を手に入れたいという人が増えています。
かつて他人と競争する人生を長く送ってきた人でも遅くはありません、
今からでもじゅうぶんに、人との調和や愛に満ちた生き方を
実現することができるのです。

李承憲氏が、なぜ人々が競争するのかをこう説明します。

「私たちは、人より勉強して人より偉くなるという人生、
他人を蹴落として昇っていくという人生、そうした方式に
従って生きている。そうすれば少なくとも自分の下にいる人たちよりは
不安も恐れも薄らぐかのように勘違いしながら生きてきた」

李承憲氏は、同時にこう説明します。

「本当の自分と和解して平和を得た人間だけが人を愛せるし、寛大になれる。
何かを心配していたり不安になっている限り、決して人には寛大になれない」

心の平和を得ることの大切さを悟り、人を愛し寛大になることを
実践しましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、
2006年発行、46ページより引用

自分を信じることで、なりたい自分に変われます

私たちは、自分自身を変えていく能力を最初から備えています。
自分自身が望むような人間になれるどうかは、自分自身の考え方によって変わります。
自分自身の心構えがこれからの人生を左右することを悟り、
望みどおりの人間になれるのだと信じることが、
自分の成長を実現するエネルギーとなるのです。

李承憲氏が、端的に説明しています。

「私たちは自分自身もまた善良な存在になれると信じることができるのだ。そして、
そういった信念をもった瞬間、まるで電流が流れるかのように、体のすみずみに純粋で
善良なエネルギーが流れ出すだろう。そのエネルギーは、止まることなく着々と強くなる」

李承憲氏が教えてくれているように、
自分が変わる可能性を強く信じることが大切です。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、
2006年発行、30~31ページより引用

本当の私を知ることで、真の健康や幸せも発見できます

健康を維持して活発に人生を過ごすことや、アンチエイジングを実践することが
全国的に広まっています。ところで、そのような長期的な健康や幸せを
手に入れるためにまず必要なことはどんなことでしょうか? 

まず自分の人生を自分の意思でコントロールしていくことです。
それを常に心がけることで、健康や幸せも手に入るようになります。

自分の人生を明確な目的をもって
生きていない、漠然と人生を過ごしている人が少なくないかもしれません。
しかしこれからは、本当の私である真我を確立した人が増えていくことでしょう。

李承憲氏が、そのことをわかりやすく教えてくれます。

「本当の健康と幸せの根源を求めることができるのは、ただあなたの真我だけである。自分の中に真我を発見した人だけが、完全で永遠の幸せを発見できる」

李承憲氏の言葉にあるように、真我を見つけて
本当の健康や幸せを手に入れましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、2006年発行、29ページより引用

私たちは誰でも悟ることができます

意識していない人が多いかもしれませんが、
私たちは大きな可能性に恵まれています。
私たちのひとりひとりに、私たち人類の運命を
変えていくことができる可能性が与えられているということです。

体のなかに流れている気エネルギーを通じて、
私たちは「一つ」であることを感じることができます。
もう、一握りの限られた人びとだけが悟りを得るような時代ではありません。
私たちは常に悟りの中にいます。
ただ実践せずにいるだけです。
私たちの中にある善良な心を表現するだけで、悟りは自然に身についてきます。

李承憲氏が、悟りが一部の人間だけのものではないことを説明しています。

「選ばれたエリートのための悟りという時代は終わった。
すべての人類の幸福と未来のために世の中を変化させる力が、
どんな人間にもすでに与えられているという事実を悟るべきである」

李承憲氏の言葉はとても奥が深いです。
私たちは、自分たちに与えられている可能性を活かして、
私たちの胸の中にある真の愛を回復させましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著 『悟りの哲学』 
ビジネス社、2006年発行、69ページより引用

悟りの達人になりましょう

悟りとは、なんでしょう?

「悟りとは、特別な人だけが到達できる特殊な意識の状態ではない。悟りとはもはや、この時代の常識にならなければならない。平凡な人々の悟り、これだけが地球と人類に希望を与える唯一の方向性である」
(一指 李承憲(イルチ・イ スンホン)著 『悟りの哲学』 ビジネス社、2006年発行、175ページより引用)

悟りとは、決して難しいことではありません。
悟りとは、誰でもできることです。
悟りとは、特別な限られた人だけしかできないことではありません。

悟りとは、世界に希望を与えるために平和に満ちた社会をつくろうと自覚することです。
今までの世界は、お互いに対立しあってきましたが、
世界の国々が協力していく上でも、悟りを実践していくことが
求められています。
世界の多くの人々が悟りの達人になれば、
平和に満ちた世界を一緒に築いていくことができるのです。
李承憲氏が悟りの実践を語るのはこのためです。

脳トレーニング-悟りのプロセス

悟りには二つのプロセスがある。

その一つは、悟ろうという自分の「選択」である。悟りとは苦行を通してのみ得られるものではない。私自身も一時誰にも劣らないほどの辛い修練をして、つまり苦行を通して悟りに至ろうとしたことがある。しかし、それは私が悟ることの本質を知らなかったときのことだ。私は自分の歩んだ道をモデルとして掲げたくはない。

私が得た真の悟りとは、「世の中に悟ることは何もない」と分かったことである。私はすでにいつも悟りのなかにいた。私にはすべてが与えられていたし、ありのままの自分を受け入れるのが至上の悟りであった。結局のところ、悟りとはまったく常識的なことであったのだ。

悟りとは、自分自身をとりまくあらゆる生命体に、喜びと益をもたす生き方を選ぶこと。それは、とても単純な選択である。では、どうしたら他の人々や生命体のためになれるのだろうか。

そう、私たちはすでにその返答を知っている。「隣人のためにする」ことの意味を私たちは知っているのだ。他人に心を配り愛することが何であるかも知っているのである。ただ実践せずにいるだけだ。人は善良なエネルギーを持っている。誰もこの事実を否定できない。「真の自我」を受け入れ、真の愛を通して、あなたのその善良な心を表現するだけで、悟りは自然と身についてくる。

二つ目は、あなたが悟りへの道を選んだのなら、その選択を守り続けていこうとする意志と訓練である。この決心がつけば、どんな非難も障害もあなたを止めることはできない。自らの指針を立て、周りの人々が何を言おうがそれを守っていけば、天はあなたを見守ってくれるのである。天とは何だろうか。それは間違いようもない、私たちの心。心は、悟りを選択したと言う事実を大切にすることだろう。この決心を守り抜くためには、自分の欲望を自ら整理し、自分の選択そのままに真理のために生きていく鍛錬が必要である。

鍛錬を通してスピリチュアル・フィットネス(spiritual fitness)を維持することで、私たちの魂はより強くなり成熟するのである。これが悟りである。悟りとは、選択であり、鍛錬である。悟りとは行動である。そして悟りとは、現実のことである。

一指李承憲(イルチ イ・スンホン)著 『悟りの哲学』 ビジネス社出版、2006年発行、16ページより引用