李承憲氏の脳教育で、魂を自由にする

幸せになるためには、魂が自由でなくてはならないと、世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は言います。自由な魂とは「ゼロ」の状態です。固定観念や感情、欲望を手放し、白紙になった状態。そのような自由な魂を持ったとき、心に真の平和が訪れます。

自由な魂は、どうすれば得ることができるのか。李承憲氏は、「あらゆる物事は、気運とともにやって来て、気運とともに去っていく」ことを自覚することが大切だといいます。すべての現象はエネルギーの変化にすぎないことに気づくべきなのです。

カネ、名誉、成功……。これらは生きていくうえで、ある程度は必要です。しかし、必要な分だけ取って使ったら、あとは縛られたり執着したりしないことです。肉体的で物質的な価値に縛られている限り、魂の自由は得られません。

李承憲氏によると、物質的な価値から解放されたとき、私たちは淡々と生きることができるようになります。自分の足元が揺るぎないものとなり、余裕が生まれます。そして、周りの人に癒しを与え、世の中を癒すことに注力できるようになります。

手に何かを握りしめているかぎり、ほかの何かをつかむことはできません。手が空いているときのみ、新しい何かを創造でるのです。

欲望や感情、記憶を手放すことができれば、私たちは自分の脳の主になることができます。脳の主は、自分の脳をコントロールするだけでなく、脳内にある無限の情報を活用して、素晴らしい創造力を発揮できます。それが、李承憲氏の脳教育が目指すゴールです。

一指 李承憲著『セドナの夢』より

李承憲氏の哲学のポイントは「地球人としての自覚」

脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の哲学の根幹にあるのは、「地球人」としての自覚を持つことの大切さです。私たちはふだん、自分たちのルーツが地球にあるということをあまり意識しませんが、一人ひとりが地球人としての意識を高めることで、平和が実現できると李承憲氏は言います。

国家や宗教、民族などは、いずれも地球があるからこそ存在しています。しかし、私たちは地球という共通項を忘れて、国家や宗教間の対立を続けています。

多くの人は「地球を愛している」と言います。しかし、地球を愛しているという言葉の本当の意味は何でしょうか?李承憲氏によると、地球愛とは、地球を一つの共同体として認識し、地球を守ることです。地球人として誇りを感じ、地球という共同体に対する自分の責任と役割を全うすることです。

私たちは互いに対立し競争するため地球にやってきたのではありません。平和な地球村をつくるためにやってきました。しかし、この地球は、環境や平和などで様々な問題を抱えています。これらの問題を解決できるのは、人間しかいません。その理由は、地球にさまざまな問題をもたらしたのが、人間だからです。

民族、宗教、思想、文化は、地球という中心位置から見れば、そのすべては人為的で一時的な区分です。「私は地球人だ」という自覚を持った人は、これまで自分のアイデンティティを形成してきた民族、宗教、思想、文化の限界を乗り越えることができます。これが、李承憲氏の言う地球哲学です。

「地球の平和を成し遂げられる地球上の唯一の主体は人間しかいない」。李承憲氏は、一人ひとりがそう考えるべきだと言います。人類と地球の未来が自分自身の手にかかっていることに気づき、その責任を喜んで担おうと宣言することで、私たちは無限なる創造性を発揮できるのです。

一指 李承憲著『セドナの夢』より

常によい選択をするように意識することが大切です

「人びとは覚醒すればよりよい選択が自然に転がりこむものと思います。しかし、そうではありません。気づきを得ても、私たちの身体の習慣はそのまま残っています。だから、気づきははじまりであるというのです。絶えず自分のよからぬ習慣をよき習慣に改めることが、覚醒した者のすべきことです」

「私たちの人生はあまたの気づきと選択によって構成されます。重要なのは、気づきを基に瞬間ごと、どんな選択をするかです」

李承憲氏が、『セドナの夢』の中で
何か気づきを得ることができたとき、どうすることが望ましいのかを
具体的に説明してくれています。

李承憲氏が『セドナの夢』で書いているように、
気づきは次のステップに進むためのはじまりなのです。
数々の気づきから何を得て、そして次はどんな選択をするのか、
それによって習慣を改めることができるかどうかが変わってきます。

よい選択をして、よい習慣を身につけていくことが大切です。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『セドナの夢』 三五館、2011年発行、148ページより引用

正しい情報を選び、間違った情報を変えていきましょう

「私たちは情報の生産者であり、流通者であり、消費者です。私たちは情報の主です。健康でない情報を浄化し、健康な情報を選択する権利が私たちにはあります。間違った情報によって引き起こされた問題を解決できるのは、正しい情報だけです。情報が情報を変えるのです」

李承憲氏が『セドナの夢』の中で、情報をどう捉えるべきなのかを説明し、
情報をコントロールしていくことを推奨しています。

健康でない情報をいったん受け入れてしまうと、そこから解放されるのは
簡単にはいかないこともあります。
しかし、正しくない情報があればそれを浄化していくこともできます。

李承憲氏が『セドナの夢』で書いていることを参考にして、
正しい情報を選び抜いて、あらゆる問題を解決していきましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『セドナの夢』 三五館、2011年発行、114ページより引用

緑豊かな場所へ出かけて、自然をたっぷり感じとりましょう

「森や野原へ出かけたら、周囲から聴こえてくる音に耳を傾けることです。『聴く』耳ではなく、『聴こえる』耳で聴いてみるのです。また、『見る』目ではなく、『見える』目でご覧なさい。見ようとしてみたり、聴こうとして聴くことは、観念的に見聞きすることです。ただ、感じるがままに自然を感じとってみるのです」

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『セドナの夢』 三五館、2011年発行、
86ページより引用

これは、自然とのふれ合い、ひいては地球との交流を実践するにあたって、
李承憲氏が教えてくれた具体的な方法です。

最近は、エコロジーがよく話題になり、
自然への愛や地球愛を実践しようとする動きが広まっています。
もうすぐ本格的なアウトドア活動のシーズンです。
自然とふれ合うにはぴったりですね。

緑豊かな場所に行ったときは、自然の素晴らしさを全身で感じとりたいものです。
李承憲氏の説明にもあるように、
自然に身を委ねて、目に入ってくる光景や、耳に入ってくる音を
感じてみましょう。
これは、自然を通じた一種の瞑想法でもあります。

自然の大切さや地球愛が叫ばれる時代です。
緑豊かな場所に行って、地球との交流を深めましょう。

部屋の中にいても、自然のエネルギーを感じることはできます

李承憲氏が『セドナの夢』の中でこう述べています。

「目を閉じて、あなたの前に樹木があると想像してみてください。大きくて健康な樹木です。その樹木が吐き出す酸素は呼吸とともに私たちの身体の中に入ってきて、私たちが吐きだすエネルギーは樹木の中に還っていきます」

最近は、癒しを求める人が増えています。
ガーデニングをしたり、休日に緑のある場所に行ってみたり……と、
植物から癒しを感じとろうとする人も多いですね。

李承憲氏は『セドナの夢』の中で、部屋の中にいながらにして
自然のエネルギーを感じる瞑想法があることを教えてくれています。

普段何気なく繰り返している呼吸からも、
自然と自分がつながっていることを実感できます。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『セドナの夢』 講談社、2011年発行、80ページより引用

地球を身体と心で感じとりましょう

これまでの人類は、歴史の中で国家・民族・宗教等の間で
争いを繰り返してきました。
今も争いが消えているわけではありません。
しかし、誰にでも平和を求める心はあるはずです。

平和を実現するために私たちに必要なのは、地球という共通の価値に気づくことです。
これからの人類は、
私たち人類がひとつであることや、
私たちのルーツが地球にあることに気づき、
地球を身体と心で感じとることが大切なのです。

李承憲氏がこのようにまとめてくれました。

「私たちには魂がうち震えるほどの気づきが必要です。体験を通じて細胞の一つひとつに刻印され、忘れようにも忘れようがない、そういう気づきが必要です。そうしてこそはじめて脳が変わり、その気づきは人生そのものになり、この地球は変わるのです」

李承憲氏が教えてくれているように、私たち人類は強烈な気づきを得ることで、
自分を変え、地球を変えて行けるのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『セドナの夢』 三五館出版、2011年発行、
34ページより引用

地球が母なる生命体であることに気づきましょう

地球に住んでいる私たち人類は、地球の一部でもあります。
地球について、もっと掘り下げて知らなくてはならないのですが、
ただ地球のことを科学的に捉えて研究するだけではわかりません。
地球がひとつの偉大な生命体であることに気づき、
地球と心を通わせるようにしたいものです。

李承憲氏がわかりやすく説明してくれています

「人間に魂があるように地球にも地球の魂、地球の心があります。あらゆる生命体を生み育む生命の根源、生命の母と同じ心、それが地球の心であり天地の心です」

李承憲氏は、地球が母なる生命体であることを、私たち人類のひとりひとりが気づき、
そして地球のエネルギーの素晴らしさを肌で感じとることを推奨しています。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『セドナの夢』 三五館出版、2011年発行、
61ページより引用

瞑想を通じて、魂を自由にしましょう

人は社会で生きて行くうちに、さまざまな執着を体験します。
さまざまな愛や憎しみを抱えて生きていくうちに、
まさにがんじがらめになっているかもしれません。

それでも、人は瞑想を通じて、さまざまな執着から解放され、
魂を自由にすることができます。
魂が自由であれば、地球の魂を感じることができます。

魂を自由にするための瞑想法については、
李承憲氏がヒントを与えてくれています。

「憎しみを掴んでいるにせよ、愛を掴んでいるにせよ、縛られている点では同じです。
魂の器をカラにしなければ、われわれの意識のレベルが物質的で肉体的なレベルに
留まっていては、地球の魂に出会えません」

何かに執着していると感じたときは、
李承憲氏の説明に従って、瞑想法を通じて魂を解放しましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『セドナの夢』 三五館出版、2011年発行、
129ページより引用

瞑想を通じて、地球と交流しましょう

自然を感じながら生きてくことは、心も身体も健康にする上で
とても大切です。

忙しく生活していると、自然を感じとることも忘れてしまいますが、
忙しいからこそ、自然を感じとって、心と身体を
自然のエネルギーでいっぱいに満たす必要があります。
母なる地球を身体で感じとりましょう。

難しいことではありません。
瞑想法を通じて、自然のエネルギーを感じとることができます。

セドナ瞑想を通じて自然パワーとの触れ合いを続けている
李承憲氏が、自然のエネルギーを感じと瞑想法を教えてくれます。

「目を閉じて、あなたの前に樹木があると想像してみてください。大きくて健康な樹木です。その樹木が吐き出す酸素は呼吸とともに私たちの身体の中に入ってきて、私たちが吐き出すエネルギーは樹木の中に還っていきます」

樹木は地球に根付いていますから、地球から樹木へ、樹木から私たちへ、
そして再び地球へと、エネルギーが循環していくのです。

李承憲氏は、セドナ瞑想を通じて教えてくれる通りに、
地球からエネルギーを受け取りながら、地球との交流をはかりましょう。
一指 李承憲(イルチ・イ スンホン)著 『セドナの夢』 三五館出版、2011年発行、80ページより引用