脳はあなたの解釈どおりの情報を保存します

「過ぎ去った過去は、過去に過ぎません。過去は、より良い選択をするための参考資料として、活用できればそれで充分です」

「否定的な思考が浮かんできたり、自分も知らないうちに過去にこだわってしまったら、あなたの脳のことを思い浮かべてください。そして、『私は今、自分の脳に何をしているのだろう?』と自分に聞いてみてください」

李承憲氏が、過去の失敗やつらい経験に縛られずに、
どう生きていけばよいのかを説明しています。

人は誰でも失敗を経験します。
人によっては、過去のつらい記憶にいつまでもさいなまれてしまうことがあります。
過去の記憶はあなたが解釈したとおりに脳に保存されます。
「おかげで学ぶことができた」とあなたがとらえると、
脳はその通りに記憶の貯蔵室に保存します。

李承憲氏の説明の通り、否定的な記憶が頭に浮かんできたときは、
自分の脳に今何をしているのか考えてみましょう。
脳トレーニングの基本は、自分が脳の主人となって情報を管理することです。

一指李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、2009年発行、62ページより引用

脳トレーニングを続けて脳を元気に保ちましょう

「脳細胞が年齢とともに減っていくのは事実ですが、全体量は常に充分であるため、脳細胞が減るからといって、脳機能が低下するとは限りません。また、年をとったから、脳機能が低下するわけでもありません。思考の回路が硬くなるため、脳機能が低下するだけなのです」

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 
講談社、2009年発行、31ページより引用

「従来は、脳細胞が一回死ねば、二度と再生しないと言われていましたが、最近の研究では、一部の脳細胞は再生が可能だと言われています。つまり、人間の脳は継続的に創造されているということです」

李承憲氏が加齢と脳の関係について、以上のように説明しています。

李承憲氏の言葉からもわかりますが、
年齢とともに脳が衰えていくわけではありません。
脳波振動のような適切な脳トレーニングを実施し、
思考回路が柔軟であれば、脳機能の低下を防ぐことができます。

脳が活発であることは、身体の機能や外見の若々しさを保つ上でも大切です。
正しい脳トレーニングのやり方を身につけて、脳をいつまでも元気に保ちましょう。

脳をうまく使えるようになると、現実が変わり始めます

「「脳をうまく使う方法は、あらゆるものに応用することができます。あなたが脳を賢く、知恵を持って使えるようになれば、あなたの意志を阻むような出来事は、あなたの人生からどんどん減っていきます」
一指 李承憲(イルチ・イ スンホン)著  『脳波振動』 講談社、
2009年発行、29ページより引用

李承憲氏は、脳の持つ能力について、こう語っています。

脳を使いこなす方法を身につけると、あらゆる目的を実現させることも夢ではありません。
『脳トレーニング』というと、たとえば計算や暗記といった、頭脳の代表的な活動だけを
想像する人が多いようですが、脳トレーニングの成果はそれだけではありません。
人生のあらゆる行動に、プラスに働くのです。

李承憲氏は、誰でも生まれつき持っている脳を、
もっと積極的に使いこなすことを提案しています。
せっかくの脳を、できるだけ有効に使いこなしましょう。

ありのままの自分を眺めることを覚えましょう

物事を客観的に見ることは、的確な判断を下す上でとても大切なことですね。

人生では、ときには悲しみや怒りに感情を支配されてしまうこともありますが、
どんなときでも否定的な感情に捕らわれず、自分を客観的に見ることが大切です。
自分が否定的な感情に捕らわれていることに気づけば、
それを払いのけることもできるようになります。
ありのままの自分を見ることで、自分の感情をコントロールできます。
これは、誰でも実践できる成功哲学なのです。

李承憲氏も、自分を客観的に見ることについて次のように語っています。

「ありのままの自分を眺められたら、脳回路に固定されている枠、すなわち偏見で
埋め尽くされている思考の閉鎖回路から抜け出すことができるのです」

李承憲氏は、ありのままの自分を見ることができれば、
閉鎖的な思考から解放されると教えてくれています。
自分を客観視することで、脳は解放されます。
脳回路の固定枠を破ることは、誰にとっても共通の成功哲学となります。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、2009年発行、43ページより引用

すべての人を尊重し、みんなのためになることを心がけましょう

頭の回転が早くて、エネルギッシュに活躍している人を見かけると、刺激になりますね。
影響されて、自分も頑張らなくては……と、ポジティブな気分になれます。

脳を活発に動かして活躍している人をよく観察すると、わかってくることがあります。
自分のことばかりを考えているのではなく、周囲のこともよく考えているということです。
『すべての人にとってプラスになることを考える』
それが、いちばんの成功哲学だと意識しているようですね。

李承憲氏も次のようなことを語っています。

「脳の主として生きている人は、自分と同じように、他人もまた、偉大で尊い存在であることを認めています。すべてとひとつにつながっている自分を再認識するとき、多くの問題や葛藤を解決することができます」

李承憲氏は、自分も全体の一部であることを悟り、すべての人々を尊重することで、
多くの問題を解決していけると説明しています。
全体の利益になることを考えるのは重要なことなのです。
それは、自分にとっても利益となり、
人生における成功哲学となっていくはずです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、
2009年発行、102~103ページより引用

身体をよく動かすことが、脳にとってよい刺激となります

10代の頃に、受験のために毎日何時間も、ひたすら部屋にこもって
勉強に専念した経験をお持ちの方は多いと思います。
ところで、ひと昔前の日本では
“頭をよくするためには猛勉強するしかない”と思い込んでいる人が
多かったのではないでしょうか。
ところで、脳の働きは身体と密接につながっています。
脳の機能を引き出すには頭ばかりではなく、身体もよく動かすことが望ましいのです。
脳と身体をよく活動させることが、何を目指すときでも共通の成功哲学となります。

李承憲氏も脳と身体の関係について次のように説明しています。

「身体のすべての細胞には、普段、脳の中にあった言葉や考え、感情などが詳細に記録されています。
脳の状態が良くないときは身体もふらふらし、脳が健康なときは身体も活力で満ちています」

李承憲氏が教えてくれるように、脳と身体の状態は比例します。
言い換えれば、頭ばかりを使って身体をおろそかにしていると、脳にはよくありません。
頭も身体も、バランスよく使うことを心がけましょう。
それが誰にとっても有効な成功哲学となるのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、2009年発行、64ページより引用

感情をコントロールして、元気な感情を育てましょう

大型連休が終わって5月半ば以降に差し掛かると、
寒くもなく暑くもなく、さわやかな時期を迎えますね。
この時期をとてもエンジョイしている人も多いことでしょうが、
いっぽうで、昔から「5月病」になる人が出てくる時期でもあります。
新しい人間関係等に悩み、ネガティブな感情で
いっぱいになってしまう人がいるのですが、
否定的な感情を払い落とすことも可能なのです。
感情のコントロールの習得は誰でもできますし、
あらゆる方面で役立つ成功哲学でもあります。

李承憲氏が、感情のコントロールに関して次のように語っています。

「人によっては、内面にある傷や憎悪の根が深く、それを払い落とすことが
不可能に思えることもあるでしょう。しかし、勇気を出してください。
真実の自分を省みることができたら、それは大きな成長です」

李承憲氏の言葉を参考に、内面にある否定的な感情は払い落として
元気な感情を育てましょう。それはいつまでも役立つ成功哲学となります。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、2009年発行、43ページより引用

身体を頻繁に動かすことで、脳をうまく使うことができます

人生には、苦難や障害がつきものです。
しかし、それを乗り越えることで、自分の夢や希望を叶えることができます。
そのために、ポジティブに生きることが成功哲学として求められます。
脳と体の関係を意識することで、
常にポジティブな態度を持ち続けられるようになります。

李承憲氏が、脳と身体について、このようなヒントを教えてくれています。

「身体と脳は、生涯のパートナーとして、終身契約を交わした間柄です。
互いの関係が、いかに緊密で協力的かによって、到達するレベルが変わってきます。
互いがスムーズに通じ合えば、生産性や創造性が高まり、どんな分野でも
卓越した業績を残すことができるのです」

李承憲氏の教えは、脳だけを使おうとするのではなく、
身体も満遍なく使うことが求められるということ、
普段から身体を楽しみながら動かすように心がけることが、
成功哲学につながっていきます。
運動をする機会がない人でも、たとえばウォーキングのような続けやすい方法で、
楽しみながら身体を動かす機会を設けましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、2009年発行、
63ページより引用

怒りや悲しみを傍観できるようになりましょう

生きていれば、誰しも悲しみや怒りを感じる場面にぶつかります。
しかし、否定的な感情を長くひきずらないようにコントロールできるようになれば、
悲しみや怒りを感じることがあっても、すぐさま払いのけることができます。
感情を客観視する方法を身につけることが、誰にとっても共通の成功哲学です。
それは誰でも身につけることができます。

そのことについて李承憲氏が次のように説明しています。

「人生を決める要因は、外部環境ではなく、あなたがどのように脳を使うかにあります。
あなたの内面に、憎悪や恨みといったエネルギーが詰め込まれているのなら、
いずれそのエネルギーは、それにふさわしい現実を創造するでしょう。
本当に自分の望む人生を創造したければ、まず脳の中に潜んでいる否定的な情報を
払い落す必要があります。それは脳の主になる道でもあります」

李承憲氏の説明の通り、脳の主になって、否定的な感情を払拭できるようになれば、
人生を成功に導くことができるようになります。
脳の主になることが成功哲学でもあるのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、
2009年発行、43ページより引用

私たち全体の夢を考えることで、脳が活性化します

脳が活発に働くことは、どんな目的を成功させたいときにも欠かせません。
脳の機能を最大限に引き出すことは、究極の成功哲学だと考えることもできます。

脳を活性化させるためには、自分の夢についてばかり考えるのではなく、
私たち全体のための夢について考えることです。
大きな夢のことを考え、追い求めることで、脳は活性化して元気になるのです。

李承憲氏が脳の活性化について説明しています。

「自分の利益のためだけの目標であれば、あなたの脳は一部の能力しか発揮できないはずです。利己的な願望は、エネルギーの波動を弱めます。同じ成功でも、どんな形の成功なのか、何のための成功なのかによって、あなたに流れ込む宇宙のエネルギーはバケツ一杯ほどの量になったり、海のように巨大で限りないものになったりするのです」

李承憲氏の説明の通り、
私たち全体の夢や利益を考えることで、脳に大きなエネルギーが流れ込みます。
私たち全体のための成功を目指すことで、脳は存分に能力を発揮できるのです。
それは私たち全体にとって、共通の成功哲学でもあります。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、2009年発行、101ページより引用