健康歩行法「ジャンセンウォーキングが脳と体を若くする」


–月刊誌「ほんとうの時代」2008年10月号(PHP)より抜粋・要約

■「健康寿命」に注目すべき
日本人の平均寿命は世界一となっていますが、寿命には本来の寿命とは別に、何歳まで健康で暮らせるかという「健康寿命」の考え方があります。平均寿命と健康寿命が一致し、いくつになってもイキイキとした生活を送ることができることが理想といえます。

健康寿命を全うするには、何よりも「長寿(ジャンセン)体質」をつくることが大切です。長寿体質とは、エネルギーと血液の循環がよい体質であり、それがあれば、年齢に関係なく若さを保つことができます。

■歩くことは移動手段でなく健康手段
長寿体質をつくる手段として私が考え出した健康法の一つが「ジャンセンウォーキング(長寿歩行)」です。ジャンセンウォーキングは、足の指・足の裏を意識して、足で大地をつかむ気持ちで歩く歩行法です。足の経絡(ツボ)を刺激し、脳を目覚めさせることができます。

私たちのココロの状態は歩き方によく現れます。逆に歩き方は精神に影響を与えます。体型を正して楽しく歩くとエネルギーが湧いてきて、気分も明るくなっていきます。反対に、不幸なときは背を丸めた力のない歩き方になっているでしょう。「歩く」行為を、“移動手段”ではなく“健康手段”として意識することで、行動や性格が変わり、人生まで変えることができるのです。

ジャンセンウォーキングとともにもう一つ紹介したい健康法が、「脳波振動」というエクササイズです。頭や体を揺らす脳波振動をすると、活力や白然治癒力が発揮されて健康的になります。「脳波」が整って脳に良い波動が生まれ、細胞の一つ一つが持つ力が蘇ります。

■主人公は体や心でなく、「私」
ジャンセンウォーキングも脳波振動も、カギになるのは「脳」です。

私たちは生まれたときから「体」と「心」をそなえているため、その体と心が「私」だと固く信じて生きています。しかし、本来、体や心は自分の魂を成長させるためのものであり、「私」ではありません。体や心は人生の主人公ではなく、体や心にとらわれず、より高い魂の成長をはかったところに、主人公である「私」が存在するのです。

その「私」の主体こそが「脳」です。脳が体や心を統制し、人生そのものを形作っており、脳の働きをコントロールすれば、魂の成長が図れ、幸せで豊かな人生を送ることができるはずです。

■ある日、「呼吸」が目覚めた
私には幼いころから集中力障害があり、学校生活も満足に送れませんでした。武術を習い、集中力を養う努力もしました。あるとき、悪夢にうなされて目覚め、あまりの衝撃に座り込みました。そのとき荒い息を整えている自分に気づきました。呼吸とは、意思に関わりなく自律的になされている行為のはずですが、それを自分の意思でコントロールしていたのです。それ以来、性格が変わったかのように何をするのも楽しく、物事に集中できるようになりました。

呼吸次第で血圧や心拍、さらには脳波まで変わります。脳波には、興奮状況のべータ波からリラックスした状態のアルファ波など数種類があり、それぞれに心に影響をもたらします。それゆえ、訓練をしていい脳波を出すことによって、心の充実感や幸福感を導き出せます。

■脳教育BEST5を世界に
こうした脳に対する考えの下、瞑想や呼吸によって脳活性化を促す方法を開発し、「脳教育プログラムBEST5」として確立しました。いま、そのトレーニングを世界各国で行ない、多くの人が脳を理解して、健康で幸せな人生を歩んでいます。

脳に関心をもつことは、人間を変え、世界平和をも導いてくれるのです。