脳を瞑想状態に導く脳活性化法~脳を正しく使えば地球の諸問題も解決できる

2007年秋、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の来日講演が全国12カ所で開催されました。それにあわせ、健康雑誌『はつらつ元気』(芸文社)が李承憲氏にインタビューを行い、脳教育の魅力について尋ねました。その要約を紹介します。

――脳の研究を始められたきっかけは?
「子どものころ、私は集中力に障害があり、授業を3分以上続けて聞くことができませんでした。成績も悪く、何とかギリギリで高校を卒業できたくらいです。高校卒業から2年後のある日、巨大な虎に頭を噛まれる夢を見ました。とてもリアルな夢で、目覚めたときは全身汗だくでした。ところが、呼吸に集中することで心も体も安らかになっていることに気づきました。以来、集中力障害を克服できました。これを発展させたのが、脳教育です」

――脳教育には、集中力アップ以外にも効果がありますか?
「脳教育のトレーニングを続けていると、瞑想状態になって脳波が安定し、自然治癒力が高まります。また、幸福感をもたらすセロトニンなどの脳内ホルモンが適切に分泌されるようになります」

――脳教育は、ヨガの影響も受けていますか?
「ヨガには『脳教育』という考え方はありませんが、脳教育の呼吸法にはヨガや気功の技術が取り入れられています」

――脳教育の目的は何ですか?
「地球温暖化、戦争、疾病、飢餓といった地球上の問題は、脳教育が普及すれば解決できると考えています。これらはすべて、人間が脳を誤って使っていることから起きた問題だからです。私たちの組織は国連のNGO団体として登録されており、私が学長を務める脳教育総合大学院大学では多くの脳教育の専門家を輩出しています。日本でも、よりたくさんの人が脳教育を学んでほしいと願っています」

–月刊誌「はつらつ元気」2007年12月号(芸文社)より抜粋・要約