適切なトレーニングを行うことで、脳を柔軟にすることができます

子供の教育のポイントは、自由な発想や創造性を育てることだと言われています。

自由な発想や創造性を求めるのは、学校に限ったことではありません。
創造性に富んだ人材を求める企業が増えています。
創造性を養うためさまざまな脳のトレーニングに励む人が増えています。

実際の話、年をとっても、脳を活性化して創造性を養うことは可能です。
適切なトレーニングを重ねることで、脳は柔軟になるのです。

李承憲氏が脳の仕組みについて解説しています。

「脳は指を曲げることから、にこっと微笑むことまで、人間が行なうすべての動きを制御します。
それぞれの動きは特定の脳の部位と相互に関連を結んでいます。脳は部位ごとにつながって
いるそれぞれの体の部位に刺激を与えます」

李承憲氏が脳と体の関係を簡潔に教えてくれていますが、
体の中で、普段あまり使わない部位を動かすと、脳に新たな刺激が生まれます。
体を動かすトレーニングを活用すれば、脳を刺激して柔軟にすることができます。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、
2007年発行、153ページより引用

すべての人を尊重し、みんなのためになることを心がけましょう

頭の回転が早くて、エネルギッシュに活躍している人を見かけると、刺激になりますね。
影響されて、自分も頑張らなくては……と、ポジティブな気分になれます。

脳を活発に動かして活躍している人をよく観察すると、わかってくることがあります。
自分のことばかりを考えているのではなく、周囲のこともよく考えているということです。
『すべての人にとってプラスになることを考える』
それが、いちばんの成功哲学だと意識しているようですね。

李承憲氏も次のようなことを語っています。

「脳の主として生きている人は、自分と同じように、他人もまた、偉大で尊い存在であることを認めています。すべてとひとつにつながっている自分を再認識するとき、多くの問題や葛藤を解決することができます」

李承憲氏は、自分も全体の一部であることを悟り、すべての人々を尊重することで、
多くの問題を解決していけると説明しています。
全体の利益になることを考えるのは重要なことなのです。
それは、自分にとっても利益となり、
人生における成功哲学となっていくはずです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、
2009年発行、102~103ページより引用

真の愛を実践しましょう

ボランティアや寄付活動に参加する人が増えています。
もともとボランティアなどは欧米が起源の慣習です。
そのため、「日本には根付きにくい」といわれていました。
しかし、内外の有名人がボランティアや寄付に励む姿に刺激を受けて、
日本でもボランティアや寄付に参加する人が増えました。

周囲の多くの人々のために尽くしたり、持っているものを分け与えたりすることが
価値のあることだと悟り、進んで協力していきましょう。

ところで、李承憲氏が、このようなことを述べています。

「何の利己的な心もなく人に施し、あなたが持っているものを他の人も体験できるようにする。
このようにしていくことで、物質世界を肯定的で前向きに変化させられるのである」

李承憲氏は、利己心を捨てて人のためにすべてを分かち合える人が
世界をよい方向へ変えて行けると説明しています。
今の日本にはそのことを無意識に悟り、真の愛を実践している人が数多くいます。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、
2006年発行、53ページより引用

脳をトレーニングすることで、新たな自分に向き合えます

人間には無限の可能性があるといわれています。
特に人間の脳には、まだはかり知れない能力が潜んでいると考えられています。
脳の持つ能力を今以上に引きだすことも、トレーニングによって可能となります。
脳を柔軟に保つ努力をすると、それまでは出てこなかった考えも生まれてきます。
気づかなかった新しい自分を発見することができるようになるのです。

李承憲氏も、その点について次のように説明しています。

「あなたの脳が柔軟になれば、悪い考えを頭の中から消すことができます。
以前は考えてもいなかったことを脳が考え始めると、これまでは一度も
したことのないことを行うようになります。すると、以前は決してなれなかった
状態になることができます。あなたは勇敢で、有能で活力と自信に溢れ、
結果的に人生の主人となった自分と向き合うようになるでしょう」

李承憲氏は、脳の柔軟性を育てることで、人生をもっと自信を持って生きて行けると
教えてくれています。
李承憲氏の言葉を参考にして脳のトレーニングをしてみましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、
2007年発行、153ページより引用

身体をよく動かすことが、脳にとってよい刺激となります

10代の頃に、受験のために毎日何時間も、ひたすら部屋にこもって
勉強に専念した経験をお持ちの方は多いと思います。
ところで、ひと昔前の日本では
“頭をよくするためには猛勉強するしかない”と思い込んでいる人が
多かったのではないでしょうか。
ところで、脳の働きは身体と密接につながっています。
脳の機能を引き出すには頭ばかりではなく、身体もよく動かすことが望ましいのです。
脳と身体をよく活動させることが、何を目指すときでも共通の成功哲学となります。

李承憲氏も脳と身体の関係について次のように説明しています。

「身体のすべての細胞には、普段、脳の中にあった言葉や考え、感情などが詳細に記録されています。
脳の状態が良くないときは身体もふらふらし、脳が健康なときは身体も活力で満ちています」

李承憲氏が教えてくれるように、脳と身体の状態は比例します。
言い換えれば、頭ばかりを使って身体をおろそかにしていると、脳にはよくありません。
頭も身体も、バランスよく使うことを心がけましょう。
それが誰にとっても有効な成功哲学となるのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、2009年発行、64ページより引用

仕事に行き詰ったときは、とにかく歩きましょう

仕事をしたり、考え事をしていたりして、
行き詰まってしまった経験は、どなたにもあるのではないでしょうか。
会社で仕事をしているときなどは、机に向ったまま
だらだらと時間をつぶしてしまう……という経験がある方は多いと思います。
しかし、いい解決方法が思い浮かばないときは、
それ以上ずっと悩み続けていても先へ進めません。
そのかわりに外へ出て歩くことがおすすめです。
歩くことは、身体にとってよい効果があるだけではありません。
脳にとってもよい瞑想法となり、発想する能力を回復させてくれます。

李承憲氏も、ウォーキングについてこう語っています。

「上手くやろうとすればするほど何だか上手くいかない場合があります。
こういうときは、ずっと座っていないで、湧泉と足の指に力を入れて、
ジャンセンウォーキングでゆっくり歩いてみるとよいです」

ウォーキングは、何かをやっていて行き詰まったときにやってみると、
よい結果につながります。
李承憲氏の言葉を参考に、歩く瞑想法であるウォーキングを実践してみましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『ジャンセンウォーキング』 講談社、2008年発行、
91ページより引用

大きな満足感や達成感に満ちた人生を手に入れるために

春は、入学や入社、転職や異動といった人生の変わり目が集中する季節でもあります。
それを好機として、これまでとは変わった自分になりたいと思う人も
たくさんいるようです。
それまでの人生で手に入らなかった満足感や達成感を、
年度の変わり目等を機に目指そうとすることも悪いものではありません。
ぜひ目的を叶えていただきたいものです。

ところで、そのためには何も特別なことが必要なのではありません。
誰でも自分を変えていける力を持って生まれてきます。
そのことを悟り、自分がどうなっていきたいのかを強く意識することで、
大きな満足感や達成感に満ちた人生を手に入れることが可能となるのです。

李承憲氏は端的に書いています。

「人間は誰でも魂を持っている。これを読んでいるあなたの胸のなかにも、
純粋で生命力に溢れる魂が宿っているのである」

李承憲氏は簡潔な文章で、どんな人の中にも可能性が備わっていて、
そのことを悟り、実践することを推奨しています。
自分の人生を満足できるものに変えていきましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、2006年発行、31ページより引用

感情をコントロールして、元気な感情を育てましょう

大型連休が終わって5月半ば以降に差し掛かると、
寒くもなく暑くもなく、さわやかな時期を迎えますね。
この時期をとてもエンジョイしている人も多いことでしょうが、
いっぽうで、昔から「5月病」になる人が出てくる時期でもあります。
新しい人間関係等に悩み、ネガティブな感情で
いっぱいになってしまう人がいるのですが、
否定的な感情を払い落とすことも可能なのです。
感情のコントロールの習得は誰でもできますし、
あらゆる方面で役立つ成功哲学でもあります。

李承憲氏が、感情のコントロールに関して次のように語っています。

「人によっては、内面にある傷や憎悪の根が深く、それを払い落とすことが
不可能に思えることもあるでしょう。しかし、勇気を出してください。
真実の自分を省みることができたら、それは大きな成長です」

李承憲氏の言葉を参考に、内面にある否定的な感情は払い落として
元気な感情を育てましょう。それはいつまでも役立つ成功哲学となります。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、2009年発行、43ページより引用

年齢を言い訳にせず、脳をトレーニングしましょう

日本人の平均寿命は依然として世界一を記録しています。
長い人生を、最後まで元気に生きることが人類共通の目標となっています。

脳がいつまでも元気に活動するように、脳を上手にトレーニングすることで
年を取ってからも、元気に生きることができます。

李承憲氏が、脳の可能性をこう表現しています。

「私たちの観念は、心、思考、肉体など、さまざまな事物を規定しています。
しかし、私は年齢に関係なく、その規定、つまり限界を跳び越えるようにと激励したいと思います。
私がいう限界には、『自分自身』と『私はできない』という限定や諦めの気持ちも含まれます」

李承憲氏の言葉にもありますが、
年齢を重ねている人でも限界を越えることは不可能ではありません。
最初から「どうせ私にはできない」と諦めるよりも、
自分にもできるのだと思って脳をトレーニングしましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、2007年発行、152ページより引用

私益だけではなく、公益を考えると脳は活性化します

夢や希望を叶えるために頑張ることはとても素晴らしいことです。
大切なことは、自分の夢だけでなく、
私たち全体の利益についても、忘れずに考えることです。
脳を活性化し、その能力を引き出す意味でも、
全体のためになることを考えることは、成功哲学の一環でもあるのです。

そのことについて、李承憲氏がわかりやすく説明しています。

「欲望、支配、競争、所有、私益といったものは、感情の声です。
それはあなたに人より早く、多くのものを所有するよう要求します。
 その要求に従うと、人間にとってもっとも大切な調和やバランスが崩れてしまいます。
バランスが崩れてしまったために、私たちの身体や心が不健康になっているのです。
 社会も同じです。平和で、安定した社会にするためには、まず感情の声を
小さくしなければなりません」

李承憲氏の言葉通り、公益を求めることで、脳の眠っている能力を目覚めさせることができ、
平和で安定した社会をつくり出す原動力になります。
私益だけではなく、公益を求めることは、
自分にとっても、社会にとっても共通する成功哲学ということができます。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、2009年発行、102ページより引用