李承憲氏が語る「ライフ・パーティクル」~夢の実現のカギとなる粒子

脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は三十数年前、脳教育を世に広めるという使命に目覚め、それ以来、トレーニング法の研究・開発を続けてきました。これまでに様々な瞑想法や脳トレを編み出し、脳波振動(ネッパジンドン)などのエクササイズを世界各地に普及させました。

そんな李承憲氏の近年の講演会などでよく紹介しているのが、「ライフ・パーティクル」という考え方です。ライフ・パーティクルとは、宇宙を構成する最も基本的な粒子で、情報と生命を伝達する最小単位の粒子だといいます。

李承憲氏によると、ライフ・パーティクルは限りなく多様な周波数で振動し、多様に集まっては散らばる無数の生命現象をつくり出しています。「可視的な物質世界から不可視的な精神世界に至るまでの全宇宙を埋め尽くしていて、時間と空間に制約されず、どこへでも、いつでも自由に移動できる」(李承憲氏)という特性も持っています。

ライフ・パーティクルは、李承憲氏が瞑想を通じて得た洞察と直観よりもたらされたコンセプトであり、科学的に立証する方法はないものの、「いつの日か、未来科学が同じ発見に到達することを望むとともに、そうなると信じている」と、著書『セドナ・メッセージ』で語っています。

このライフ・パーティクルが集まってつくり上げるのが「ブレインスクリーン」です。ブレインスクリーンは、私たちの精神活動が行なわれる無限の内的空間として活躍する存在です。ブレインスクリーンで描かれたイメージがライフ・パーティクルを通じて脳内に反映されます。ライフ・パーティクルの力を得た脳は、自らの夢や願いを実現するために懸命に働いてくれます。まさに、自己実現のカギを握るのが、ライフ・パーティクルなのです。

李承憲氏の本で紹介されている「感情の創造」とは

脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、これまで出版した多くの本の中で、「感情を創造する」ことの大切さを説いています。

感情のコントロールは、人間にとって永遠のテーマです。感情が思いどおりにならないことが、多くの悩みの根源だといっても過言ではありません。「なぜか不安な気持ちが止まらない」「こんなことで怒ってはいけないのに、また怒ってしまった」。そんな経験はだれもがあるはずです。

李承憲氏によると、私たちが感情を思い通りにできない理由は、脳がお決まりの習慣を身につけてしまっているからです。脳の反応には一定のパターンがあり、育った環境や文化などによってそのパターンが決まります。そのパターンは、往々にして否定的な感情をもたらす場合が多いです。

否定的な感情を引き起こす習慣を変えない限り、自分の感情をコントロールすることは難しいです。李承憲氏は、古い習慣を変えるためには、新しい習慣をつくることが大切だといいます。肯定的な感情をつくりだしていくうちに、それが習慣となります。これが、李承憲氏の本で紹介されている「感情の創造」です。

感情は無くせる反応ではありません。だから、「自分の感情を無条件に抑圧したり、無視することは、意味がないばかりでなく、体を傷つけたりする恐れもある」と李承憲氏は言います。抑制するのでなく、新しいものを生み出すほうが、健全なのです。

脳は絶えず変化できるよう設計されています。脳教育で新しい習慣を創造しましょう。

ビジョン、完成に向かう魂の事業計画

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著 『The Twelve Enlightenments for Healing Society』より引用、Healing Society、2002年発行~

神性を咲かせる鍵は私たちの内面から無限なエネルギーを噴出す大きくて美しい望みである。これを私は「ビジョン」と言う。ビジョンは悟りを通じて創造し、悟りを根拠に選択した人生の目的として、世の中のためにする具体的で責任ある魂の事業計画である。魂はビジョンを通じて自らを完成させる。ビジョンを持つと、そしてそのビジョンを成すために自分のすべてをかけると、やっと神性は現実化される。

「願うこと」が成功哲学・自己啓発の第一歩

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『脳がわかると幸せが見える』から要約~

歴史に残る成功哲学や自己啓発法の多くに共通するのは、情熱や意志、そして信念を持って物事に取り組むことが大切だということです。

「求めよ、そうすれば与えられるだろう」。これは、イエス・キリストの言葉です。

「何事も願えばかなう」と説く成功哲学は、脳科学の立場からみても、かなりの真理を含んでいます。願いごとがあると、脳の創造性や生産性が高まるからです。

人は願いごとがあって初めて情熱や信念を持ちます。何かを成し遂げたいという意志こそが、自らを高めようとする自己啓発の第一歩です。

人間の脳は願いごとに対して最も敏感に反応します。たとえば、健康を願うというメッセージを脳に入れると、脳は「運動を始め、食習慣を変えよう」という情熱を呼び覚まします。

ただ、脳が対処できない願いごともあります。たとえば、宝くじ。宝くじを買って当選を願うメッセージを脳に与えても、脳は何もできず、手を後ろに組んでいるしかありません。

単なる「たなぼた」や「幸運」で願いごとが実現しても、あまり意味はありません。願うと同時に、実現に向けて最善を尽くすことが大切です。最善を尽くして成功できたときは、喜びもひとしお。脳の快感中枢が最も強く刺激されるのも、努力してむくわれたときです。

まずは、自分がほんとうに願っていることを見つけましょう。脳教育の成功哲学を学ぶことで、そのための重要なヒントが得られます。

真の願いごとを発見すれば、必ず人生に変化が起こります。

常によい選択をするように意識することが大切です

「人びとは覚醒すればよりよい選択が自然に転がりこむものと思います。しかし、そうではありません。気づきを得ても、私たちの身体の習慣はそのまま残っています。だから、気づきははじまりであるというのです。絶えず自分のよからぬ習慣をよき習慣に改めることが、覚醒した者のすべきことです」

「私たちの人生はあまたの気づきと選択によって構成されます。重要なのは、気づきを基に瞬間ごと、どんな選択をするかです」

李承憲氏が、『セドナの夢』の中で
何か気づきを得ることができたとき、どうすることが望ましいのかを
具体的に説明してくれています。

李承憲氏が『セドナの夢』で書いているように、
気づきは次のステップに進むためのはじまりなのです。
数々の気づきから何を得て、そして次はどんな選択をするのか、
それによって習慣を改めることができるかどうかが変わってきます。

よい選択をして、よい習慣を身につけていくことが大切です。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『セドナの夢』 三五館、2011年発行、148ページより引用

後悔するよりも励ましてあげるほうが、脳にとってプラスになります

「脳の主は、思考の主でもあります。ですから、いつどこでも、自分の思考は自分で選択し、創造できなければなりません。『あのとき、こうすれば良かった』などと、後悔でエネルギーを無駄にするよりは、『生きていればそんなこともあるさ。そのおかげで学ぶことができたし、以前より賢くなった』と脳を激励してあげてください」

「脳は、それが事実なのかどうかについては、あまり関心がありません。あなたがそれをどう受け入れ、どのように解釈するかにだけ関心があります」

李承憲氏が脳の性質を説明し、
どう脳を使っていけばよいのか提案しています。

李承憲氏の言葉通り、脳は事実の真偽よりも、
事実をどう受け入れるかに大きく左右されます。

何かあるとすぐ悲観的に捉えて、落ち込んでしまう人がいますが、
プラス志向に変わることが大切です。
これは誰でも簡単に取り入れることができる自己啓発の方法なのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、2009年発行、61ページより引用

脳や体の持つ能力の素晴らしさに気づきましょう

「私たちの脳がどれくらい特別で、私たちの体の自然治癒力がどれだけすごいか理解していれば、むしろ本能的に自分自身に頼るようになるはずです。つまり、私たちの内側に解決策を探そうとするのです」

これは、健康の管理・改善について、
人々がどんな選択をする傾向があるのかを李承憲氏が語っている説明の一部です。
李承憲氏は、人々が自らの体のもつ大きな可能性に気づいたとき、
医者のような外部の専門家に依存してばかりではなくなるだろうと推察しているのです。

実際に、人間はもともと自力で健康を維持し、人生を主体的に送る能力を持っています。
現在では、何でも外部の専門家に依存する傾向が進んでしまいましたが、
誰でも健康をはじめとした自身の問題を自分で解決することが可能なのです。
脳をはじめ、体の仕組みをもっと深く知ることで、それが可能になります。

自分の人生を自分ですべて管理できるようになることは、最高の自己啓発ともいえます。
脳や体のことに注意を向けて、
健康をはじめ自分の人生の諸問題を自力で管理できるようになりましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、2007年発行、24ページより引用

新しいトレーニングで、脳を活性化させましょう

忙しいサラリーマンやOLの中にも、僅かな空き時間を利用して
さまざまな自己啓発やトレーニングに励もうとする人がいますね。

自宅と職場の往復など、単調な日常生活の繰り返しが何年も続いていると、
脳も体も自然と活気をなくします。
活性化させるには何か適切な刺激を与える必要があります。
そこで、限られた時間を最大限に活用して何かはじめようとする人も多いですね。
中には、『複雑なトレーニングをすると、普段の生活のリズムが崩れてしまうかも……』
などと考える人もいるようですが、そんなことはありません。
誰でも自分を活性化させることはできるのです。

李承憲氏が、このようなことを述べています。

「よく使う脳の部位に刺激をあまり与えたくなければ、これまで別に関心を傾けていなかった
体の別の部位を使えばよいのです」

李承憲氏が述べていることは、どんな条件の人でも
自分に適切なトレーニングが見つかるということです。
普段の生活で行わない動きを取り入れることで、自分の脳を活性化させましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 講談社、2007年発行、154ページより引用

ほんとうの自信を取り戻しましょう

成功する人生のための秘訣は何でしょうか?
簡単に言えば「どうせ、私なんか……」といった悲観的な考え方をするのではなく、
「やれば、私はできる」という自信をもって行動することです。
誰にとっても共通の成功哲学なのです。

その自信の持ち方もひとつではありません。脳のどこで「私はできる」と
意識するかで大きく変わってきます。

李承憲氏がその違いを説明してくれています。

「表層意識で言う『私はできる』は、『私は、あなたよりできる』という意味です。
このような考え方が脳を混乱させるのです。それは脳に『私はできる』と
『あなたはできない』という二つの言葉が、同時に聞こえているからです。
これでは心が落ち着きません」

表層意識で自信を持つだけではなく、脳幹の自信を取り戻すことで、
「あなたよりできる」という差別的な考え方はなくなり、
「私たちみんなができる」と考えることができるのです。

李承憲氏の言葉を参考に、「私たちみんなができる」という本質的な自信を取り戻すことが、
いちばんの成功哲学となるのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳波振動』 講談社、2009年発行、
103ページより引用

成熟した人生を送るために、脳の持つ力をよく理解しましょう

現代は、生活を豊かにするために多くの技術が開発され、絶えず発展しています。
多くの技術のおかけで、私たちの生活はとても便利になりました。
しかし、私たちに必要なのは、そのような技術だけではありません。
人生を豊かにする技術、成熟した人生を送るための技術も必要です。

現代は迷いを感じる人が多く、
自己啓発の方法を探す人が増えています。
変わった自己啓発の方法を試す必要はありません。
私たちが生まれたときから持っている脳の力を
自然に引き出すようにするだけで充分なのです。

李承憲氏は脳の持つ力を次のように説明しています。

「脳の主人である私たちが、健康、幸福、平和を選択しようと絶えず脳に要求して説得すれば、
私たちの脳はその方向へと従うようになっています。そして自ら健康、幸福、平和を経験できる方法を探し出します」

現代社会に暮らす私たちが失いがちな人間性は、
脳に対しての働きかけを改善することで取り戻すことができます。
そして、人生も変えることができる、と李承憲氏は端的に説明してくれています。

一指 李承憲(イルチイ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、2007年発行、
204ページより引用