3つの人生

人間には3種類の人生があります。1つは、肉体としての人生です。一言でいうと「衣食住」と関連した暮らしです。肉体を維持するために食べて眠るといった活動を指します。

人間に生まれたからには、最低限の衣食住の問題は自分で解決できるよう、自らの生命エネルギーを使うべきです。しかし、最近は本末転倒で、衣食住の問題に人生のほとんどのエネルギーが使われているように見えます。単に食べて着て寝るだけでなく、どのように質の高い衣食住生活を楽しむかに、エネルギーが集中的に費やされているのです。

2つ目の人生は、社会的な人生です。自分の存在価値を実現するための活動を指します。現代人にとって、社会的な人生のゴールは「成功」という言葉に集約されます。成功のためにがんばって勉強し、よい大学に入り就職し、他人から認められる何かを手に入れるために一生懸命努力します。

社会的な成功は意味のあることですが、成功の価値は完全でも永遠でもありません。成功するためには人との競争が避けられません。成功した人の影には、いつも失敗した人がいるということです。成功は、競争によって勝利した人にだけ与えられる条件つきの価値なのです。

3つ目の人生は、スピリチュアルな人生です。これは、成功ではなく、「成長」と「完成」を追求する人生です。最善の自分という目標に向かうものです。この人生は、肉体と社会的な名声がすべてではなく、自分自身がスピリチュアルな存在だという自覚から始まります。このスピリチュアルな人生こそが、まさにタオの人生です。