他人と調和し、つながりたいと思うことは自然な欲求です

定年退職した年配の男性が、第二の人生を生まれ変わったように過ごす例が増えています。
何十年も勤勉な企業戦士として、競争社会に身を置いてきた男性たちが、
競争とは無縁の余生を過ごそうとするケースが目立っています。
競争社会の中で人に認められることや、人を支配し管理することに追われてきた人ほど、
引退後は調和に満ちた人生を求めるようです。

実際に、調和に満ちた生活を送ることはできます。
他人と調和することの大切さを悟り、
それを実践したいと思うことは、自然な欲求です。
自然な欲求を満たせば、人は精神のバランスを得ることができます。

李承憲氏がその理由を説明しています。

「その渇望は、本能よりももっと深いところに隠されている。その欲求は、調和と愛に根をおろし、
あらゆるものと一つにつながりたいという望みである」

李承憲氏も説明していますが、
調和することの大切さを悟り、それを実践することは自然な欲求に基づいた行動なのです。
他人との調和を実践する人はこれからも増えていくでしょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、2006年発行、
88ページより引用