歴史と自然が豊かな「光の都市」~セドナ


世界のどの国、どの民族であれ、彼らの聖地とする霊験あらたかな山や神秘的な場所があるものだ。そのような場所には並大抵ではないエネルギーに惹きつけられて多くの人が集まってくる。セドナも、まさにそうして場所の一つだった。私はインド、チベット、エジプト、南米、ヨーロッパなど、世界中の有名な聖地をあまねく旅したが、セドナほど心惹かれる場所には出会えなかった。すでに15年もの間、多くの時間をセドナで過ごしているが、毎日目にするここの赤岩と夕陽はいつも新しい感動をもたらす。

セドナはアメリカ西部の砂漠地帯であるアリゾナ州の中心に位置する小都市だ。壮大な峡谷で有名なグランド・キャニオンから車で約2時間の距離にあり、アリゾナ州の州都であるフェニックスからは北へ200キロメートルあまり離れた場所に位置している。壮大な赤岩が散在しているので、よく「赤岩の地方」と呼ばれる。

セドナは砂漠地帯にあるので暑い夏のような気候と思われがちだが、ここにも美しい四季がある。春には乾燥した野原に野の花が群落をなして咲きほころび、秋にはオーククリーク・キャニオンに沿って黄金色や朱色の紅葉が見られる。セドナの冬もまた美しい。赤岩の上に白い雪がこんもりと降り積もる様子も壮観だが、雪が降りやんで太陽が射すと、赤岩の上の真っ白な雪と緑のサボテン、そして青い空が調和し、まばゆい光をまき散らす。その光景を見ていると、なぜ人びとがセドナを光の都市というのかがわかり、自然と頷いてしまう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『セドナ・メッセージ』より