答えは自分の内面世界にある~李承憲氏の「セドナ=仲介役」論

世界的なパワースポットとして知られる米国セドナ。セドナに来ると、その大自然やネイティブ・アメリカンの魂が、様々な“気づき”を与えてくれると考えられています。しかし、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は著書『セドナ・メッセージ』で、セドナで得られるメッセージはセドナから発せられるのでなく、「自分自身」にすでにあるものだといいます。つまり、もともと自分の中にある「内面世界」が自らに話しかけているだけであって、「セドナは仲介役にすぎない」のです。

そもそも、私たちは、自分自身のことを誰よりもよく知っているはずです。だから、自分が何を一番望んでいるかも、よく分かっています。ところが、李承憲氏によると、私たちはその「本当の望み」を見て見ぬふりをする傾向があります。本当の願望を認めてしまうと、その実現に向けて行動に移さなければならないからです。

このため、本当の夢や願望にフタをして、他の人たちが歩いていく安全な道、無難な人生を真似して生きるようになります。そして、「それを幸福だと勘違いし、その中で安定を求める」(『セドナ・メッセージ』)のです。

しかし、それでは本当の幸福を得ることはできないと、李承憲氏は指摘します。自分を取り囲んでいる壁を壊し、真の自分を見つめる。そのとき、「すべての真実が姿を顕し、私たちに話しかけてくる。その内面の声を聞き、従うとき、私たちはようやく自分の道を進んでいける」のです。