李承憲氏が脳教育で訴える「地球人への回帰」

世界的な脳教育者・一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、地球人としての自覚を持つことの大切さを説いています。国家や民族、宗教の垣根を越えて、「地球再生」に取り組むべきだといいます。

多くの学者が、このままでは地球上の文明があと数十年で滅亡すると警告しています。現在、世界の人口は60億人。このままでは2025年に80億人、2050年には100億人に達する見通しです。100億もの人口を地球が支えるのは、不可能だといわれます。

全人口の20%にあたる12億人は1日1ドル以下の暮らしをしており、飢餓や栄養失調の人も8億人にのぼります。水不足で命を落とす人も多く、国連環境計画では、このままだと2025年には18億人が水不足に苦しむと予想しています。

地球の未来を担う子供たちが、水にも困るような状況をつくったのは、ほかでもない人間自身です。私たちは長い間、無知と無関心によって、あるいは傲慢さでもって地球を虐待し、壊してきました。地球は持ち前の「自浄能力」で何とかしのいできましたが、それもいまや限界を迎えています。

李承憲氏の脳教育が強調するのは、私たち人間はすべて「地球人」だということ。どんなに大国でも、地球に比べれば小さい存在です。どんなに長い歴史を誇る民族や宗教も、地球に比べたら歴史は浅いです。国家、民族、宗教が消えても人類は生存が可能ですが、地球がなくなれば生存できません。

地球は今、苦痛に満ちたうめき声をあげて、人間に抗議しています。私たち一人ひとりが地球の声をしっかりと受け止め、地球人として行動を起こすべきです。

一指 李承憲著『セドナの夢』より