李承憲氏の脳教育で学ぶ「BOSの三大法則」~その3:常に目覚めている

脳の制御システム「BOS」を作動させるための「三大法則」の3つ目は、「常に目覚めている」ことです。李承憲(イ・スンホン)氏の脳教育プログラムでは、思考や意識、習慣を変えることで、脳を常に目覚めた状態にします。

私たちは緊急時、自分にとって重要なことが差し迫ってきたとき、我を忘れて慌ててしまうことがあります。そして、「こんなときにどうして目覚めていることができますか?」と言います。しかし、そんな状況でも気をしっかり持つことが本当に目覚めているということなのです。

それは、脳が観念や習慣、感情にとらわれない状態です。李承憲氏によると、私たちの脳は「汚染されやすい」という特徴を持っています。固定観念や古くからある習慣、一時的な感情に左右され、脳自身が持っている無限の力の存在を忘れてしまうのです。

たとえば、何かを成し遂げたいという夢を抱いても、時間がたつにつれて「自分にはムリだ」「ハードルが高すぎる」といった考えが頭をもたげ、あきらめムードにひたってしまいます。

しかし、脳が目覚めていれば、そうした悲観論や常識論は吹き飛ばせます。自分の可能性に対する確信を堅持し、新たな才能の開発へとつなげることができます。それが、BOSがしっかりと働いている状態です。

BOSを機能させるためには、思い通りにならないことがあっても環境や他人のせいにしないことが大切です。常に脳を信じることで、脳は本来の力を発揮し続けることができます。李承憲氏の脳教育プログラムで、BOSを稼働させ、脳のスイッチをONにしましょう!

一指 李承憲著『BOS 脳の偉大な革命』より

李承憲氏の脳教育で学ぶ「BOSの三大法則」~その2:グッドニュースがグッドブレインを作る

李承憲氏の脳教育プログラムで学ぶことができる「BOS」(ブレイン・オペレーティング・システム)。自分の脳のBOSを動かすための「三大法則」の2つ目は、「グッドニュースがグッドブレインを作る」です。

脳を活性化させるためには、自分の脳にポジティブなメッセージを送ることが大切です。脳は良いポジティブなニュースを与えられると、喜びます。「私はできる。私はできる」と言い聞かせることで、脳は働き者になり、願望を実現できるグッドブレインになります。

人間の脳はもともとクリエイティブで創造的です。しかし、脳は否定的なメッセージ(バッドニュース)を受け取ると萎縮して、本来の力を発揮できなくなります。反対に、「私にできないことはない!」というグッドニュースを送れば、脳はそれを信じ、フルに活動してくれます。脳を信じれば、どんなことも乗り越えることができるのです。

困難が続いたときでも、「なぜ私だけいつもこうなんだろう」と悲観的に考えるのでなく、「良い出来事に遭うための一つのステップだ」と考えます。それが、脳へのポジティブなメッセージとなり、脳活性化につながります。

人間の肉体は、人によって2~3倍くらいの力の差しかありません。しかし、脳は、底力を発揮すれば数百倍、数千倍もの差をつけることができます。李承憲氏の脳教育は、BOSを作動させることで、脳の中にある数千倍もの力を引き出していくのです。

一指 李承憲著『BOS 脳の偉大な革命』より

李承憲氏の脳教育で学ぶ「BOSの三大法則」その1:選択すれば成し遂げられる

世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の脳教育のキーとなるのが、「BOS(ボス)」という考え方です。BOSとは、ブレイン・オペレーティング・システムの略で、自らの脳を制御するための脳内プログラムのことです。BOSをしっかりと機能させることができれば、脳を自在にコントロールし、脳の潜在能力をいかんなく発揮することができます。

私たちはみんな生まれつき脳を持っています。しかし、脳の「使い方」や「運営のし方」を学ぶ機会はほとんどありません。このため、多くの人が、せっかくの脳を十分に生かし切れずにいます。それどころか、脳の使い道を誤り、犯罪や戦争といった破壊的なことに脳力を使ってしまうことも多々あります。

李承憲氏によると、脳を使いこなすには、BOSを作動させる必要があります。BOSはだれの脳にも生まれつき備わっています。その使い方を学ぶのが、脳教育です。李承憲氏の脳教育では、BOSを作動させるための「3つの法則」を提唱しています。

<BOSの三大法則>
BOS法則1 選択すれば、成し遂げられる
BOS法則2 グッドニュースがグッドブレインを作る
BOS法則3 常に目覚めていてください

☆   ☆   ☆

BOSの三大法則の1つ目は、「選択すれば、成し遂げられる」ということです。すべての成功と失敗の原因はとても簡単です。それを選択したのか、しなかったのかのどちらかなのです。選択すれば可能になります。

しかし人は、健康になりたいと言いながらタバコを吸っていたり、幸せになりたいと言いながら人にぞんざいな言葉を言ったりします。「健康になりたい」と思ったら「タバコをやめる」こと。「幸せになりたい」と思ったら「人に親切にする」こと。それが選択です。

さらに、脳に与える「情報」を選択することも重要です。脳に否定的な情報をインプットするのでなく、肯定的な情報を入れることで、脳は幸せホルモンで満たされ、より大きな力を発揮することができます。

「私はこれを成し遂げる!」といったような力強い情報を選択し、脳に送り続けることで、脳はそれに反応し、BOSのプログラムが稼働し始めます。

一指 李承憲著『BOS 脳の偉大な革命』より

李承憲氏の脳教育で、感情に踊らされている「仮の自分」(仮我)を捨てる

人間の特徴として、よく「理性」と「感情」が挙げられますが、人間をより強く支配しているのは、理性でなく感情です。世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、「ほとんどの人は感情に引きずられ、感情の奴隷のように生きている」と言います。感情をコントロールできない人は、自分の人生もコントロールできなくなり、他人を意識して生きていかざるを得なくなる。その状態から抜け出すのが、脳教育です。

李承憲氏によると、感情は瞬間的に発生するのでなく、過去に経験したものが脳裏に刻まれ、それが再発する場合が多いといいます。たとえば、幼いころに人前で歌を歌って恥をかいた人は、大人になってからも他人の前で歌うのを嫌います。過去の苦い記憶が、意識を支配しているのです。

しかし、こうした意識に支配されている自分は、ほんとうの自分(真我)ではなく、偽りの自分(仮我)です。仮我とは、過去の記憶によって脳が傷つけられ、感情に流されている状態です。身についてしまった羞恥心や恐怖心、利己心も、仮我です。それに対して、生命の根源から授かった純粋な愛が真我です。

李承憲氏の脳教育では、古い感情の根源を掘り下げ、意識から取り除いていきます。自分を苦しめている内的な問題が、過去に経験した感情の傷から始まったことを自覚したうえで、自分が知っている自分は真の姿ではなく、幻のような感情の影にすぎないことを認める。それと同時に、宇宙のエネルギーを受け入れることで、真我を見つける。それが、脳教育の目的です。

脳の主となるための価値基準は「地球」~李承憲氏の脳教育

世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は「どんな情報も私たちの脳の主(あるじ)にはなりえない。脳の主は、ほかならぬ私たちの魂だ」と言います。

李承憲氏によると、私たち人間は、生まれてから多くの時間を「自分の脳の主ではない状態」で過ごします。たとえば、乳幼児のころは母親と父親が脳の主となり、学校に通い始めると先生が脳の主となります。教会に通えば牧師さん、お寺へ行けばお坊さんの脳になります。民族や国家などの特定の集団の価値観も、私たちの脳を支配しています。このため、私たちの脳内にある情報は、自らが入力したものよりも、外部の影響で入力された情報のほうがはるかに多くなります。

李承憲氏の脳教育は、外部の組織に脳を操られるのをやめて、自らの主権を回復することを目指します。あらゆる人が自分の脳を取り戻して脳の主となり、その脳をうまく活用することで、魂を成長させるのです。

脳の主権を取り戻すには、価値基準が必要です。その基準とは、ほかならぬ「地球」です。脳に入ってきた情報が、地球にとってプラスかマイナスか。それによって、受け入れる情報と捨てる情報を振り分けます。

李承憲氏は、地球の平和に役立つ情報をたくさん持っている脳を「パワー・ブレイン」、地球にとって破壊的な情報をたくさん持っている脳を「ダーク・ブレイン」と呼んでいます。破壊的な情報を平和的な情報に差し替えてダーク・ブレインをパワー・ブレインに換える方法が、脳教育です。

一指 李承憲著『セドナの夢』より

李承憲氏の本で紹介されている「感情の創造」とは

脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、これまで出版した多くの本の中で、「感情を創造する」ことの大切さを説いています。

感情のコントロールは、人間にとって永遠のテーマです。感情が思いどおりにならないことが、多くの悩みの根源だといっても過言ではありません。「なぜか不安な気持ちが止まらない」「こんなことで怒ってはいけないのに、また怒ってしまった」。そんな経験はだれもがあるはずです。

李承憲氏によると、私たちが感情を思い通りにできない理由は、脳がお決まりの習慣を身につけてしまっているからです。脳の反応には一定のパターンがあり、育った環境や文化などによってそのパターンが決まります。そのパターンは、往々にして否定的な感情をもたらす場合が多いです。

否定的な感情を引き起こす習慣を変えない限り、自分の感情をコントロールすることは難しいです。李承憲氏は、古い習慣を変えるためには、新しい習慣をつくることが大切だといいます。肯定的な感情をつくりだしていくうちに、それが習慣となります。これが、李承憲氏の本で紹介されている「感情の創造」です。

感情は無くせる反応ではありません。だから、「自分の感情を無条件に抑圧したり、無視することは、意味がないばかりでなく、体を傷つけたりする恐れもある」と李承憲氏は言います。抑制するのでなく、新しいものを生み出すほうが、健全なのです。

脳は絶えず変化できるよう設計されています。脳教育で新しい習慣を創造しましょう。

李承憲氏の脳教育で、空想上の「フタ」を取り除こう

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の脳教育は、情報の「選択」を効率的に行うために創案されたプログラムです。脳教育のトレーニングを実践することで、情報を主体的に選択し、活用する個人になることができます。

蚕(かいこ)をガラスの瓶(びん)に入れてフタを閉じると、数分間後は瓶の中で飛び上がって外に出ようとします。しかし、フタに何度もぶつかるうちに、飛び上がらなくなります。フタをとっても、瓶から出ません。フタがあると思い込んで、あきらめてしまうのです。

人間にも「あきらめた蚕」と同じような習性があります。頭の中で「空想のフタ」を作り上げて、今の状況に安住してしまうのです。

人間は、数えきれないほどの情報の切れ端が集まってできた集合体です。遺伝や経験によって得た情報が、今のあなたを形成しています。

しかし、人間が持つ情報には、とかくネガティブなものが多いです。否定的な情報を何の疑問も持たずに受け入れることで、自分に対しても否定的な考えを持つようになります。「自分にはできない」。そんな思い込みが、まさに「空想のフタ」を作ります。自らの能力に限界を設けてしまうのです。

李承憲氏は、「自分を構成する情報は、自分自身で選択し、変えることができる」と言います。私たちは情報の主人です。自分が情報の主体になるという決意をし、それを行動に移すことができれば、私たちは雑多な情報から自由になれます。そのための力を養うのが、脳教育なのです。

一指 李承憲著『悟りの哲学』より

李承憲氏の脳教育~「心の集中」が物事を大きく動かす

世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、心を集中させればさせるほど、願いを叶えることができるといいます。それは、心が動くことでエネルギーが動き、それが大きな変化をもたらすからです。この原理を脳教育では、心気血精(しんきけっせい)と呼んでいます。

「何かを達成したい」と心から願うとき、私たちの体内で分散されていたエネルギーが集中し始めます。エネルギーが動き出すと、血液が動き、体に物理的な変化が生まれます。その結果、体が目覚め、脳が目覚め、願いを成し遂げるための力を発揮できるようになります。つまり、「心」や「気」という目に見えないものが、「血」という目に見えるものを動かし、現実(精)が変わるのです。

心気血精の原理のポイントは、「集中」にあります。虫メガネで太陽の光を集め、その光を一点にあてると熱さのあまり燃え始めますが、まさに私たちの心も同じ。分散された心を一つのことに集中させることで、大きな力を発揮するのです。

「こうしたい」という思いを抱いたとき、「でもそれは難しいだろう」「自分にはできない」といった疑念や否定的な考えにとらわれると、集中力は落ちてしまいます。否定的な考えを捨て、確固たる自信と信念を持つことで、自分の外部にある宇宙のエネルギーをかき集めることができます。

疑いと恐れのない心は、脳の力を100パーセント引き出します。心があってこそ、脳が動く。それが、李承憲氏の脳教育のポイントです。

一指 李承憲著『脳呼吸』より

李承憲氏の脳教育~最後の「第5段階」で脳の主になる

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の脳教育の5段階の最後のステップが、「自分の脳の主(あるじ)になること」です。脳の主人になることで、自らの脳を100%活用することができます。

李承憲氏は、「脳の主人は自分であって、脳から生まれる考えや感情、情報、記憶、そして肉体も、すべて主人のための『道具』に過ぎない」と言います。これらの道具を使いこなして、自分の夢を実現する。それが脳教育の目的です。

脳の主人になるうえで不可欠なのは、「運命とは、自ら創造するものだ」という自覚です。私たちの脳に備わっている無限の創造力。その可能性を信じること。そして、その創造力で自らの運命を切り開いていくこと。そのための意識が目覚めることで、素晴らしい創造力を発揮することができます。

李承憲氏は「望んだことをしようと選択しておいても、無意識のうちにその選択に抵抗する自分と、その障害を克服しようとする自分が同時に存在し、私たちはその矛盾の中でときどき放棄することを選択してしまう」と指摘します。しかし、脳教育を通じて脳の主となることで、自分が本当の望みを選ぶことができるのです。

脳教育の最終段階では、生産的・創造的・平和的な情報を生産して、常に実践する習慣を作り出すことができます。「弘益精神」に基づいて、世の中全体の幸福に貢献することができる。それが、「脳の主」のほんとうの姿です。

ビジョンが明確になれば、脳が統合へと向かう~李承憲氏の脳教育の第4段階

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏の脳教育の第4段階となるのが、脳の3つの領域(新皮質・旧皮質・脳幹)を統合させることです。脳の統合よって、あなただけが持つ特別な能力や創造力が発揮できるようになります。

脳の統合とは、脳の潜在的な力が存分に発揮される状態をつくることです。そのために必要なのが、「ビジョン」です。ビジョンとは「自分が成し遂げたいこと」であり、「ほんとうの自分」が心から実現を願う夢です。

脳が本来の力を発揮できるかどうかは、ビジョンに向かって果敢に行動できるかどうか次第です。李承憲氏によると、ビジョンがあれば、脳は自らにムチ鞭打って働いてくれるだけでなく、自らの限界を克服してくれます。そのためには、「自分がほんとうに望んでいることは何か」を明確にして、それを達成するために何をすべきかについて、自らの脳と対話する必要があるのです。そうすれば、脳は必要な力とアイデアを提供してくれます。

李承憲氏は脳教育の著書『脳がわかると人生は変わる』において、「常に正直、勤勉、そして責任感を持って発言し、それを実践に移さなければなりません。あなたがまずこのように高潔な行動をするなら、脳もあなたの言葉に耳を傾けて、あなたのために献身する」と語ります。脳の統合は、その結果として起こるのです。

脳が統合したとき感じられるのが、自分の真の自我です。真我を感じたとき、無限の自信が生まれ、脳の創造力が本領を発揮します。