李承憲氏の脳教育で、感情に踊らされている「仮の自分」(仮我)を捨てる

人間の特徴として、よく「理性」と「感情」が挙げられますが、人間をより強く支配しているのは、理性でなく感情です。世界的な脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、「ほとんどの人は感情に引きずられ、感情の奴隷のように生きている」と言います。感情をコントロールできない人は、自分の人生もコントロールできなくなり、他人を意識して生きていかざるを得なくなる。その状態から抜け出すのが、脳教育です。

李承憲氏によると、感情は瞬間的に発生するのでなく、過去に経験したものが脳裏に刻まれ、それが再発する場合が多いといいます。たとえば、幼いころに人前で歌を歌って恥をかいた人は、大人になってからも他人の前で歌うのを嫌います。過去の苦い記憶が、意識を支配しているのです。

しかし、こうした意識に支配されている自分は、ほんとうの自分(真我)ではなく、偽りの自分(仮我)です。仮我とは、過去の記憶によって脳が傷つけられ、感情に流されている状態です。身についてしまった羞恥心や恐怖心、利己心も、仮我です。それに対して、生命の根源から授かった純粋な愛が真我です。

李承憲氏の脳教育では、古い感情の根源を掘り下げ、意識から取り除いていきます。自分を苦しめている内的な問題が、過去に経験した感情の傷から始まったことを自覚したうえで、自分が知っている自分は真の姿ではなく、幻のような感情の影にすぎないことを認める。それと同時に、宇宙のエネルギーを受け入れることで、真我を見つける。それが、脳教育の目的です。