脳の主人となって、脳を使いこなしましょう

「脳は、誰にとっても、より良く生きるための道具に過ぎない。あなたがこの道具をどう使うかによって、人生の質を高めることができ、その先は魂の成長、成熟へとつながっていくのである」

李承憲氏が、脳をどう使っていくことが望ましいのかを教えてくれています。

脳を活性化させるためのゲームや本が売れたり、セミナーに希望が殺到したりしていますが、脳についての認識からまず改めていく必要があります。

脳は重大な役割を果たしていますが、器官のひとつであって、
脳の機能だけをただ向上させればよいわけではありません。
あくまでも自分自身が脳の持ち主であることをはっきりと自覚して、
脳を管理していくことが大切なのです。
李承憲氏の言葉の通り、それによってはじめて
人生を豊かに変えていくことができます。
脳教育の基本は、自分が脳の主人になることです。

逆にいえば、脳をうまく活用することができれば、
どんな夢も達成できるということです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、2006年発行、103ページより引用

脳教育が求められる時代になっています

「脳の潜在能力を覚醒させ、人類全体の生(人生そのものや、生きるということ)の質を向上させるにはどんな方法があるのか、これこそ21世紀の科学が研究し進んでいくべき方向である」

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 
ビジネス社、2006年発行、99ページより引用

これは、脳の潜在能力を活用することがこれからの時代に必要になると
説明している李承憲氏の言葉です。

その言葉にうなずく人は、
脳トレーニングが静かなブームになっている昨今では少なくないでしょう。
もっとも、脳トレーニングも目的をよく理解して行う必要があります。
ただ特定の能力(たとえば、暗記力や学習能力など)を鍛えることではないのです。

脳にもともと備わっている能力を引き出すことに加えて、
脳が不要な情報に支配されないように、誤った方向に向かわないように、
正しい情報判断能力を脳が発揮できるようにすることが肝心です。
そして、脳教育にふさわしい内容を実践することは、誰でもやればできることなのです。

李承憲氏も語っているように、21世紀の脳の研究は人類全体の将来を左右するものです。
ひとりひとりが脳教育を取り入れて、脳の使い方をよく知ることが大切ですね。

情報を主体的に選べるようになりましょう

「自分が情報の主体だという選択と決心をし、それを実際に行動に移す。
そのとき私たちは、情報から自由になれる」

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 講談社、2006年発行、98ページより引用

これは、情報を主体的に管理することの大切さについて李承憲氏が語った言葉です。

せわしない現代に生きる私たちは、ともすれば流れ込んでくる情報に左右されがちです。
多くの人々は、自分の持っている情報に支配されながら生きています。
運よく良い情報にあたれば人生がうまくいきますが、
悪い情報が入れば無気力になってしまうこともあります。
情報の持つ力によって、私たちはうれしくて笑ったり、後悔の涙を流したりするのです。

情報に支配されるのではなく、情報の流れを調節して、人生を主体的に過ごしましょう。

情報を的確に判断する方法を身につけましょう

情報を送り届けるツールが年々便利になっています。
新しい情報ツールが出たときは使いこなせるようになることも大事ですが、
もうひとつ大事なことがあります。
そのツールや、それを通じて届けられる情報に支配されないことです。
情報の洪水に押し流されず、情報を選択することが大事です。
しかしこれは決して難しいことではありません。
情報の扱い方を悟り、的確に処理する能力を身につけることは誰でもできるのです。

李承憲氏が情報について次のように語っています。

「膨大な情報の海で生きていく現代人は、今までのどんな時代よりも多様な情報を処理し、
判断する能力を要求されている。しかし、最も信頼でき、
価値のある情報は、直接『体』で体験して得た情報なのである」

李承憲氏も語っていますが、自身の経験を通して得た情報に勝る情報はありません。
そのことを悟り、毎日飛び込んでくる情報に対してどう接するべきかを悟れば、
これからの時代でも迷わずに生きて行くことができます。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 講談社、2006年発行、95ページより引用

他人と調和し、つながりたいと思うことは自然な欲求です

定年退職した年配の男性が、第二の人生を生まれ変わったように過ごす例が増えています。
何十年も勤勉な企業戦士として、競争社会に身を置いてきた男性たちが、
競争とは無縁の余生を過ごそうとするケースが目立っています。
競争社会の中で人に認められることや、人を支配し管理することに追われてきた人ほど、
引退後は調和に満ちた人生を求めるようです。

実際に、調和に満ちた生活を送ることはできます。
他人と調和することの大切さを悟り、
それを実践したいと思うことは、自然な欲求です。
自然な欲求を満たせば、人は精神のバランスを得ることができます。

李承憲氏がその理由を説明しています。

「その渇望は、本能よりももっと深いところに隠されている。その欲求は、調和と愛に根をおろし、
あらゆるものと一つにつながりたいという望みである」

李承憲氏も説明していますが、
調和することの大切さを悟り、それを実践することは自然な欲求に基づいた行動なのです。
他人との調和を実践する人はこれからも増えていくでしょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、2006年発行、
88ページより引用

大きな満足感や達成感に満ちた人生を手に入れるために

春は、入学や入社、転職や異動といった人生の変わり目が集中する季節でもあります。
それを好機として、これまでとは変わった自分になりたいと思う人も
たくさんいるようです。
それまでの人生で手に入らなかった満足感や達成感を、
年度の変わり目等を機に目指そうとすることも悪いものではありません。
ぜひ目的を叶えていただきたいものです。

ところで、そのためには何も特別なことが必要なのではありません。
誰でも自分を変えていける力を持って生まれてきます。
そのことを悟り、自分がどうなっていきたいのかを強く意識することで、
大きな満足感や達成感に満ちた人生を手に入れることが可能となるのです。

李承憲氏は端的に書いています。

「人間は誰でも魂を持っている。これを読んでいるあなたの胸のなかにも、
純粋で生命力に溢れる魂が宿っているのである」

李承憲氏は簡潔な文章で、どんな人の中にも可能性が備わっていて、
そのことを悟り、実践することを推奨しています。
自分の人生を満足できるものに変えていきましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、2006年発行、31ページより引用

情報を上手に処理することが、幸せや成功へのカギとなります

現代は、人類の歴史の中でも類をみないほど、通信・伝達の手段が発達している時代です。
それは氾濫する情報に右往左往する人が増えているということでもあります。
しかし、情報を適切に見極めれば
誰でも情報を活用して幸せや成功を手に入れていくことができます。

李承憲氏が、情報を処理し、判断することの大切さをこう説明しています。

「情報のすべてが信頼に足るもの、価値のあるものなのか、といえば決してそうではない。信じるに値すると証明された情報もあれば、そうでない情報もたくさんある。時には、正しいと思っていた情報が間違っていたと判明されることもある。みんなが同意する情報もあり、特定のグループでのみ通用する情報もある」

李承憲氏が強調していることは、あふれる情報に振りまわされずに、
情報を使いこなすのはあくまでも自分であることを悟り
たくさんの情報を上手に処理し、判断することが大切であるということです。
情報を上手に処理・判断をすることを学びましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、2006年発行、94ページより引用

私たちは調和に満ちた社会を求めています

現代社会は、競争社会でもあり、相互不信の社会と言われています。
そのことに疲れ、もっと安らいだ生活を求める人が増えています。

競争や争いを続けていては満たされないことを悟り、
私たちひとりひとりが周囲との調和を求めているなら、
これまでよりも調和に満ちた社会に変えていくこともできるはずです。

李承憲氏が、今私たちが何を悟り、何を求めているのかについて
次のように説明しています。

「この欲求は、物質的次元からではなく、私たちの魂の根源から湧き出てくるものである。
魂の深いところから湧き出るその欲望は、本能よりももっと深いところに隠されている。
その欲求は、調和と愛に根をおろし、あらゆるものと一つにつながりたいという望みである」

李承憲氏の言葉にあるように、私たちは本来、調和や愛を求めています。
協力して調和に満ちた社会をつくっていくことも可能なのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、
2006年発行、88ページより引用

人を愛し、寛大になることを実践しましょう

「癒し」という言葉が流行語になってから、もう何年も経ちました。
競争社会に疲れ、休息を求める人が多いことの表れでもあります。
現実に、他人と競争するより調和することを求めたいという人や、
心の安定や平和を手に入れたいという人が増えています。
かつて他人と競争する人生を長く送ってきた人でも遅くはありません、
今からでもじゅうぶんに、人との調和や愛に満ちた生き方を
実現することができるのです。

李承憲氏が、なぜ人々が競争するのかをこう説明します。

「私たちは、人より勉強して人より偉くなるという人生、
他人を蹴落として昇っていくという人生、そうした方式に
従って生きている。そうすれば少なくとも自分の下にいる人たちよりは
不安も恐れも薄らぐかのように勘違いしながら生きてきた」

李承憲氏は、同時にこう説明します。

「本当の自分と和解して平和を得た人間だけが人を愛せるし、寛大になれる。
何かを心配していたり不安になっている限り、決して人には寛大になれない」

心の平和を得ることの大切さを悟り、人を愛し寛大になることを
実践しましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、
2006年発行、46ページより引用

本当の私を知ることで、真の健康や幸せも発見できます

健康を維持して活発に人生を過ごすことや、アンチエイジングを実践することが
全国的に広まっています。ところで、そのような長期的な健康や幸せを
手に入れるためにまず必要なことはどんなことでしょうか? 

まず自分の人生を自分の意思でコントロールしていくことです。
それを常に心がけることで、健康や幸せも手に入るようになります。

自分の人生を明確な目的をもって
生きていない、漠然と人生を過ごしている人が少なくないかもしれません。
しかしこれからは、本当の私である真我を確立した人が増えていくことでしょう。

李承憲氏が、そのことをわかりやすく教えてくれます。

「本当の健康と幸せの根源を求めることができるのは、ただあなたの真我だけである。自分の中に真我を発見した人だけが、完全で永遠の幸せを発見できる」

李承憲氏の言葉にあるように、真我を見つけて
本当の健康や幸せを手に入れましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、2006年発行、29ページより引用