新鮮な空気は、健康にとって最高の支えとなります

「新鮮な空気ほど良いものはありません。新鮮な空気を嫌いな人などいないはずです。精神を正して再び仕事を始めようとするとき、新鮮な空気ほど助けになるものはありません。体と精神を健康で、正しい状態に維持したいのなら、新鮮な空気を吸って体の中の老廃物を排出することです。爽快な空気を吸って老廃物を吐き出す行為が、まさに呼吸です」

李承憲氏が、新鮮な空気の素晴らしさを強調し、
呼吸をもっと大事にすることを推奨しています。

健康ブームで、人生を最後まで、健康に平和に送りたいという人が増えています。
健康になるためのグッズや本がよく売れていますが、
健康の基本は、誰もが無意識に続けている呼吸です。
呼吸法を改善することは、誰でもできますし効果も優れています。
李承憲氏が書いていますが、仕事にとりかかるときなどに
新鮮な呼吸をたっぷり吸うことです。

呼吸法をもっと大事にして、体と精神を正常な状態に維持していきましょう。

一指李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、2007年発行、42ページより引用

体がどんなサインを発しているのかを、もっと意識してみましょう

「体が発する信号とリズムに敏感に反応することができれば、驚くほど豊かで生き生きとした人生を経験することができます」一指  李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、2007年発行、12~13ページより引用

これは、体の求めに反応することの大切さについて、李承憲氏が述べている言葉です。
現代に生きる私たちは、体の動きを無視した生活を送りがちです。

たとえば、体にどこか痛いところが出てきたときに、
痛み止めを飲むことで対応した経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
しかし、それは一時しのぎにはなっても、根本的な解決にはなりません。
医療の現場でも、薬に依存するよりも
生活習慣の改善をはかる方向で解決していこうとする傾向が強まっています。
健康を維持するだけではなく、生き生きと人生を過ごすためにも
体がどんなサインを出しているのか、常に意識することがポイントです。

李承憲氏の言葉を参考にして、体の感覚を大切にしましょう。

左脳と右脳をバランスよく刺激して、脳を柔軟にしましょう

アンチエイジングが変わらぬ注目を集めています。
アンチエイジングという言葉は加齢による衰えを避けるということですが、
美容面ばかりではありません。
アンチエイジングブームで脚光を浴びているものに、
脳を柔らかくするトレーニングがあります。

年を重ねると、『頭がかたくなる』といわれます。
まだ高齢者ではなくても、普段から頭を使っていないと『頭がかたくなる』といわれます。
しかし、これも日常のトレーニングで防ぐことができます。

李承憲氏も次のように語っています。

「左脳と右脳を同時に使うことに集中します。そうして脳を刺激し、柔軟にすることができるのです」

李承憲氏は、脳全体をバランスよく使うことが大切だと説明しています。
単調な日常の繰り返しを止めて、左脳も右脳も使う機会を増やすだけで、
どんな人でも脳の柔軟性を育て、いつまでも維持することができるのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、2007年発行、154ページより引用

新しいトレーニングで、脳を活性化させましょう

忙しいサラリーマンやOLの中にも、僅かな空き時間を利用して
さまざまな自己啓発やトレーニングに励もうとする人がいますね。

自宅と職場の往復など、単調な日常生活の繰り返しが何年も続いていると、
脳も体も自然と活気をなくします。
活性化させるには何か適切な刺激を与える必要があります。
そこで、限られた時間を最大限に活用して何かはじめようとする人も多いですね。
中には、『複雑なトレーニングをすると、普段の生活のリズムが崩れてしまうかも……』
などと考える人もいるようですが、そんなことはありません。
誰でも自分を活性化させることはできるのです。

李承憲氏が、このようなことを述べています。

「よく使う脳の部位に刺激をあまり与えたくなければ、これまで別に関心を傾けていなかった
体の別の部位を使えばよいのです」

李承憲氏が述べていることは、どんな条件の人でも
自分に適切なトレーニングが見つかるということです。
普段の生活で行わない動きを取り入れることで、自分の脳を活性化させましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 講談社、2007年発行、154ページより引用

適切なトレーニングを行うことで、脳を柔軟にすることができます

子供の教育のポイントは、自由な発想や創造性を育てることだと言われています。

自由な発想や創造性を求めるのは、学校に限ったことではありません。
創造性に富んだ人材を求める企業が増えています。
創造性を養うためさまざまな脳のトレーニングに励む人が増えています。

実際の話、年をとっても、脳を活性化して創造性を養うことは可能です。
適切なトレーニングを重ねることで、脳は柔軟になるのです。

李承憲氏が脳の仕組みについて解説しています。

「脳は指を曲げることから、にこっと微笑むことまで、人間が行なうすべての動きを制御します。
それぞれの動きは特定の脳の部位と相互に関連を結んでいます。脳は部位ごとにつながって
いるそれぞれの体の部位に刺激を与えます」

李承憲氏が脳と体の関係を簡潔に教えてくれていますが、
体の中で、普段あまり使わない部位を動かすと、脳に新たな刺激が生まれます。
体を動かすトレーニングを活用すれば、脳を刺激して柔軟にすることができます。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、
2007年発行、153ページより引用

脳をトレーニングすることで、新たな自分に向き合えます

人間には無限の可能性があるといわれています。
特に人間の脳には、まだはかり知れない能力が潜んでいると考えられています。
脳の持つ能力を今以上に引きだすことも、トレーニングによって可能となります。
脳を柔軟に保つ努力をすると、それまでは出てこなかった考えも生まれてきます。
気づかなかった新しい自分を発見することができるようになるのです。

李承憲氏も、その点について次のように説明しています。

「あなたの脳が柔軟になれば、悪い考えを頭の中から消すことができます。
以前は考えてもいなかったことを脳が考え始めると、これまでは一度も
したことのないことを行うようになります。すると、以前は決してなれなかった
状態になることができます。あなたは勇敢で、有能で活力と自信に溢れ、
結果的に人生の主人となった自分と向き合うようになるでしょう」

李承憲氏は、脳の柔軟性を育てることで、人生をもっと自信を持って生きて行けると
教えてくれています。
李承憲氏の言葉を参考にして脳のトレーニングをしてみましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、
2007年発行、153ページより引用

年齢を言い訳にせず、脳をトレーニングしましょう

日本人の平均寿命は依然として世界一を記録しています。
長い人生を、最後まで元気に生きることが人類共通の目標となっています。

脳がいつまでも元気に活動するように、脳を上手にトレーニングすることで
年を取ってからも、元気に生きることができます。

李承憲氏が、脳の可能性をこう表現しています。

「私たちの観念は、心、思考、肉体など、さまざまな事物を規定しています。
しかし、私は年齢に関係なく、その規定、つまり限界を跳び越えるようにと激励したいと思います。
私がいう限界には、『自分自身』と『私はできない』という限定や諦めの気持ちも含まれます」

李承憲氏の言葉にもありますが、
年齢を重ねている人でも限界を越えることは不可能ではありません。
最初から「どうせ私にはできない」と諦めるよりも、
自分にもできるのだと思って脳をトレーニングしましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、2007年発行、152ページより引用

変化に対応できる柔軟な脳を手に入れましょう

社会は常に変化を繰り返しています。
どこかで常に、何か新しい出来事が起きています。
絶えず新しいことが起こるというのは、刺激に満ちているということでもあり、
数え切れないほどのチャンスに恵まれているということでもあります。

私たちは複雑な社会の変化をうまく利用できるようになれば、
大きな成功を収めることもできるのです。
そのためには、社会の変化に対応できるように、
脳を常にトレーニングしておくことがいちばんです。

李承憲氏が、脳を柔軟に保つことについてこう語っています。

「新しい環境に上手く適応するためには、私たちの脳を柔軟にしなければなりません。
あなたの姿勢が開放的で柔軟であれば、意地を張る場面もないので、
変化は日常の中の自然な出来事となるでしょう。
変化に適応することは、挑戦、喜び、人生を肯定する経験となるでしょう」

李承憲氏の言葉を参考にして、変化に適応できる柔軟な脳を持てるように
脳トレーニングを心がけましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、2007年発行、
151ページより引用

幅広い視点を持てるように、柔軟な脳を手に入れましょう

現在はインターネット等を通じて、さまざまな情報を得られる時代でもあります。
マスコミの一方的な報道だけではなく、多彩な意見を受けとることができます。 

どんなときでも幅広い視点から事物を見つめ、
さまざまな観点から事物を検証するようにトレーニングをしておくことが大切です。
先入観を持つことは、脳の働きが偏り、頑なになることの裏返しでもあります。

李承憲氏がこのことを次のように説明しています。

「事物を別の角度から見るようになると、大きな心の余裕と理解力を得ることができます。
そのようになれば、他人の観点から状況を見ようと努力し、他人の考えが理解できるようになります。
その結果、より円滑で調和の取れた人間関係を結ぶことができるのです」

李承憲氏は、幅広い見方を取ることで、他人の考えを理解でき、ひいては
円滑な人間関係を築けることを教えてくれています。
脳を柔軟にして、柔軟に事物を見られるように、
普段からトレーニングを心がけましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、
2007年発行、150ページより引用

瞑想を通じて、本当の自分を認識することができます

瞑想をすることは、身体にとっても心にとっても
とてもよい結果をもたらしてくれます。
身体と心はつながっていますし、丹田呼吸をすることで、
身体も心も平穏な状態になります。

李承憲氏が、瞑想法について説明しています。

「瞑想は心を平穏にする道具で、瞑想によって自分をさらに明確に見ることができます。大部分の瞑想をこのようなものと思っているかもしれません。しかし、多くの人が気づいていないこともあります。瞑想は私たちの意識が目覚めているとき、自然に起こる現象ということです
究極的に、瞑想とは他の角度の意識で自分をうかがい見る過程をいうのです。それはつまり、自己がない状態で行う方法です」

「現在を認識するようになると、瞑想は自分とこの現在という瞬間を分離する過程へと移ります」

李承憲氏が教えてくれる瞑想法は、現在の自分から分離して、他の角度の意識から
自分を見つめることでもあります。
瞑想を通じて、本当の自我を悟ることができるようになるのです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『脳がわかると人生は変わる』 ビジネス社、2007年発行、43~44ページより引用