幸せとは、「選択」の結果である

「あなたはどんな人生を望んでいますか」という質問に誰もが「幸せな人生を送りたい」と答えることでしょう。しかし、脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、「幸せであるためにどうするかについては、考えない人が意外と多い」と言います。

幸せになるのに必要な条件を決め、それらが満たされると幸せになれると信じて生きる。そして、条件が満たされない状態が続くと、不幸だと感じる――。そんなパターンに陥りがちな現代人に対して、李承憲氏はこう問いかけます。「ただ幸せならいけませんか? 理由もなく笑えるように、幸せの条件に関係なく幸せではいられないのでしょうか?」

この問いを脳に尋ねれば「もちろん可能だ」と答えることでしょう。幸せとは脳が感じることなので、脳が幸せだと感じさえすれば、有無を言わさず幸せだからです。脳が幸せだと感じるためには、「選択」する習慣をつけることが大事だと、李承憲氏は言います。

幸せは、幸せを選択する習慣を通じて獲得できます。善と悪、肯定と否定、幸と不幸は、常に共存しています。どちらも絶対的ではありません。選択であるだけです。「今は大変だけど、1年後にはうまくいく。その頃には幸せだろう。だったら、幸せを前借りして今から幸せになるよ」という考え方を選択できれば、脳はその時点で幸せを感じられます。

李承憲氏は、「健康、幸せ、平和な人生にするためのすべての問いと答えが脳にある」と指摘します。選択をすれば、その答えを脳からうまく引き出し、正しく行動することができるのです。