「幸せの成功哲学」は自分の内側にある

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『脳がわかると幸せが見える』から要約~

「あなたはどんな人生を望みますか?」と尋ねられたら、ほとんどの人が「幸せになりたい」と答えるでしょう。

しかし、「どうすれば幸せになれますか?」という質問には、人それぞれ違った答えをするはずです。幸せの定義はさまざまです。多くの人は「幸せになるための条件」を持っていて、その条件を満たせば幸せになれると信じています。そして条件が満たされない状態が続くと、「自分は不幸だ」と感じます。

でも、ちょっと待って下さい。ほんとうに、そのような条件が満たされないと、幸せになれないのでしょうか?条件なしに、今のままで幸せであってはいけないのでしょうか?「理由もなく幸せになんかなれない!」。そう言うかも知れません。

でも、あなたの脳に聞いてみて下さい。「無条件で幸せになるのか?」と。脳は「もちろん可能だ」と答えるはずです。

幸福とは、脳の気持ちです。脳の考え一つで、幸せになれます。なぜなら、すべての脳は、幸せを創造する力を持っているからです。

そんな脳の創造力を引き出す方法を3つ紹介したいと思います。いずれも、成功哲学の実践法となります。

第1の方法の一つは、瞑想です。これは自分の中に幸福を見いだす方法です。体の力を抜き、集中することで、脳が本来の状態を回復します。その結果、脳内の神経伝達物質(脳内ホルモン)の分泌が安定します。特にセロトニンのような幸せ感を与えてくれるホルモンが多く分泌されます。

幸せになる第2の方法は、まわりと良好な関係を結ぶ事です。人との関係、組織との関係、自然と関係を改善すると、幸福になるための環境ができあがります。良い関係を結ぶためには、自分がまず心を開くことです。「いつも笑って挨拶をする」「人が嫌がる仕事を率先してやる」といった行動が、幸せへとつながります。

第3の方法は、選択する習慣です。脳が受け取る無数の情報の中から、幸福へとつながる情報を選択するのです。善と悪、肯定と否定、幸福と不幸は、いつも脳の中で共存しています。どちらも絶対的ではありません。この中から何を選ぶのかが、重要です。

幸せになるための答えは、すでに自分の中に潜んでいます。あなたはすでに最高の成功哲学を持っているのです。脳に聞いてみて下さい。