「哲学とは、脳への質問だ」~李承憲氏の脳哲学

李承憲氏は「すべての哲学は、質問から出発する」と言います。

心とは何か?

人間は自由になれるのか?

万物の本質は何か?

このような問いかけが、哲学のスタートです。古代以来、偉大な哲学者たちはこうした質問について、思索を重ねてきました。そのおかげで、人類はより深い人文精神を育むことができました。

李承憲氏の著書『脳哲学』によると、哲学にとって大事なのは質問であり、結論はそれほど重要ではありません。哲学には、数学や物理学のように明確な答えがないからです。

私たちの脳は、質問を問いかけると、いつでも反応してくれます。ある疑問が脳にインプットされた瞬間、脳は答えを探し求めてフル稼働します。その疑問が自分の人生にとって重要であればあるほど、脳は必死に答えを探そうとします。

私たちの人生は、答えのないことばかりです。それでも人間は必死に答えを見つけようとしてきました。その結果、素晴らしい創造性が発揮されました。人類史における偉業はすべて、だれかの脳にクエスチョンマークが浮かんだ瞬間から始まったのだと、李承憲氏は指摘します。

人間の脳は、毎日、大量の脳細胞が死滅します。しかし、私たちの脳にはもともと、一生かかっても使いきれないほどの脳細胞があります。探究心や好奇心を抱き、脳に絶え間なく質問していれば、脳はいつまでも元気でいられます。李承憲氏の「脳哲学」とはこのような脳の特質を理解して、真理を追究するプロセスなのです。

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