脳教育で脳にライトをつける

脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、脳教育の大きな目的の一つは、「脳にライトをつけることだ」と言います。

李承憲氏は以前、落馬して大けがをしたことがありました。事故の直後、医者からは「1週間くらいは動いてはいけない」と言われたものの、じっとしていることが苦手な李氏は、寝た状態で胴体を左右に動かして脊椎に微細な振動を与えました。すると、ある瞬間、骨がパキパキと正しい位置に戻るような音がし、事故当日に少し歩くことができたといいます。さらに、脳に「どうすれば動けるのか」と尋ね続けたところ、体が蛇のようにスッと動き、痛みを感じずに体を起こして座ることができたそうです。

李承憲氏はこの経験から、脳には「知識脳」と「体脳」があることを理解したといいます。このうち体脳とは、体についての情報を持っているところです。落馬の大けがからの急回復した体験を通じて、「あらゆる治療は、体脳が働き、体の持つ自然治癒システムが働いてこそ初めて効果が出る。治療とは、体脳の情報処理を助ける行為に過ぎない」(李承憲氏)と悟ったのです。

ネズミは地震が起こる前に逃げるという本能を持っています。また、生まれてから猫を見たこともなくても、ネズミは猫の毛の臭いを嗅ぐだけでも怖がります。人にもそのような能力があります。私たちの「体脳」には、そのような原始情報が眠っているのです。

脳教育とは、体脳を活かす教育です。脳教育で体情報とつながる感覚を育てることで、知識情報に閉じ込められず、体内の原始情報、そして、潜在能力を活用できるようになります。それはまさに、闇の中にある情報にライトを付けるようなものです。