弘益へと導く「魂の声」

脳教育者、一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)氏は、人間は誰でも「弘益」の精神を持っているといいます。弘益とは、世ために役立つことです。

李承憲氏によると、弘益の性質は、私たちの深いところに存在しています。人はふだん、利己心や被害者意識、自惚れ、快楽をむさぼろうとする欲望などに
覆われがちですが、もっと深いところに弘益の精神が宿っています。

だれしも「困っている人を助けたい」という思いが、何の下心も願いもなく唐突に頭のなかをかすめるときがあるでしょう。実は、これは魂の声です。魂は、いつもあなたにこのような声をかけています。しかし、この声を聞いても多くの人々は、「自分の問題で精一杯だ」と考えて無視してしまいます。

魂の声を聞くのは、難しいことではありません。今のこの瞬間にも、あなたが本当に魂の声を聞きたいのなら、いくらでも聞くことができます。外側のルールや状況ばかりに意識がとられて、それができないだけです。

でも、ほんとうに成長し、真の変化を遂げたければ、他人の目を意識したり、世間の評判に左右されたりする習慣を一掃する必要があると、李承憲氏は言います。

目を閉じて、深く自分の内面を見つめ、観察してみましょう。真我があなたにささやく声に耳を傾けましょう。すると、自分以外の人を気づかい、人がためらうような大変な仕事でも喜んで先頭に立ち、他人を寛大に見ることができるようになります。それができる人が「弘益人間」です。そして、弘益人間こそが調和した社会を創り出すのです。