4つ目の徳目~「礼儀」

魂の成長に必要な第4の徳目は、礼儀です。

礼儀とは、愛と敬意を表すことです。エチケットやマナーなどの決められた行動様式をとるというだけでなく、心をこめて人に接することが大事です。

礼儀は心のエネルギーを込めて表現するものです。心と魂からにじみ出る本当の礼儀は、人を心から感動させます。私たちの声のトーン、顔の表情、身振りのひとつひとつには、心が余すところなく込められており、心がこもった礼儀でなければ、相手はエネルギーによってそれをすぐに感じます。

人生のすべての瞬間において人々に礼儀をもって接するべきです。上の人でも、下の人でも、友人でも、相手の社会的な地位に関係なく、すべての人に同じように表される敬意がほんとうの礼儀です。

往々にして私たちは、人とのコミュニケーションが難しいと感じることがあります。そんなときは、自分の性格や態度をチェックしてみましょう。好意的に接しているか、自分の話すトーンが攻撃的になっていないか、相手の話をしっかり聞かずに早合点していないか・・・

自分の行動をより良いほうに変えると、周りの人もそのエネルギーに影響を受けて行動や反応を好意的に変えることがよくあります。

礼儀は、人間に対するものだけではありません。天への礼儀も、大地への礼儀もあります。私たちを育ててくれた親を敬うように、天地も敬わなければなりません。天地父母、つまり私たちの生命の源である自然への愛と敬意を回復し、天と地に真の礼を尽くすべきです。

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