エネルギーシステムの進化

人間のエネルギーシステムは段階的に発展し、やがて完成に至ります。下丹田の「精」が充満になると中丹田の「気」が育ち、中丹田の気が育つと上丹田の「神」が明るくなる、という順番です。これを「精充気壮神明の原理」といいます。

まず、下丹田の精のエネルギーを鍛えるためには、健康的な食事と適度な運動、そして、「エネルギー呼吸」が必要になります。エネルギー呼吸では、エネルギーの流れとともにゆっくり息を吸い込みながら下腹を膨らませ、下丹田に精のエネルギーが集まることをイメージします。息を吐くときは下腹を背中の方に引き寄せ、精のエネルギーの密度がより高まるところ想像します。一つ一つの呼吸に真心を込めることが大切です。そうするとき、下丹田に精のエネルギーがたまっていきます。

下丹田に満ちた精のエネルギーは背骨にそって胸に上がり、中丹田のエネルギーを活性化します。胸の中から純粋な愛と喜びのエネルギーがあふれていきます。このエネルギーを自分だけでなく周囲の人々にまで広げると、さらに大きくなります。

清く純粋な魂のエネルギーは、上丹田がある脳に上がっていき、神のエネルギーを目覚めさせます。上丹田のエネルギーシステムが活性化すると、神が明るくなった状態、すなわち「神明」に至るようになります。

精充、気壮、神明という過程を経て、肉体、エネルギー体、情報体はバランスよく成長できます。これを実現するために最も大切なのは、エネルギーを感じ活用する感覚を育てることです。エネルギーはこの3つの身体を互いにつなぐ媒体であると同時に、それらを発達させられる素晴らしいツールなのです。

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