3つの体、肉体・エネルギー体・情報体

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著 『The Twelve Enlightenments for Healing Society』より引用、Healing Society、2002年発行~

1番目の体である肉体は、見ることができ、触ることができる。これは五感の領域で体験できる体である。

2番目の体であるエネルギー体は、見たり触ったりすることはできないが、感じることはできる。体と心が十分に弛緩されると同時に意識が明瞭に目覚めている時、自分の体を包んでいるエネルギー場を感じることができる。それは体の内外を境界なく通じながら同時に私たちの体の周囲を覆っている。このエネルギー場は気を撮るキルリアン写真で撮影することもでき、特殊な感覚がある人は見ることもできる。

3番目の体である情報体は、五感で感知できない情報の領域である。私たちは情報の存在を見ることも触ることも感じることもできない。私たちが時間と空間の中で持っているものは情報を記録する装置や情報が出力できる形状だけで、情報自体は時間と空間に縛られることはない。絶対的な自由だとか無限な存在だというものは、このような情報体の次元を意味する。

崇める神から活用する神へ

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著 『The Twelve Enlightenments for Healing Society』より引用、Healing Society、2002年発行~

神は情報であり、私たちが持つ集団意識の表現である。神の名で実現されることはほかでもない我々自身の欲求だ。神が自分の姿どおりに私たちを創造したのではなく、私たちが私たちの姿どおり神を創造している。神は私たちが崇める対象ではなく、創造の道具として思いきり活用する対象だ。私たちは神という情報の主である。

脳教育で悪い情報を追放する

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『脳がわかると幸せが見える』から要約~

脳教育では「情報の選択」を学ぶことができます。その情報の中には、神という概念も含まれます。世の中には、多くの神がいます。神がたくさんいるのは、人間の知らない事がそれほど多いということです。雨や雷、海の実態やメカニズムが分からなかった時代、人間はそこに神がいると考えました。

しかし、雨が降る法則、雷が鳴る法則、波が立つ法則を知るようになると、そのような現象に神の名をつけなくなりました。つまり、実態が分からない時は神で、分かれば法則になります。人間が宇宙の実状をすべて悟れば、すべての神が法則に変わるでしょう。

脳教育では、神という概念も、一つの情報としてとらえることができます。たとえば、鬼神という神は、脳教育の観点からみると、「悪い情報」です。鬼神は、ねたみ、嫉妬、怒りといった感情をもたらします。自分が何かをやろうとすると邪魔をします。

鬼神は常に人間のスキを狙って、中に入り込もうとします。何かをあきらめようと思った瞬間、侵入してきます。自暴自棄の状態が続くと、鬼神が脳の主人として居座ってしまいます。そんなときは、早く鬼神を追放して、脳の主人の地位を取り戻して下さい。鬼神を追い出すということは、悪い情報をなくす事です。脳教育がそのための手段を教えてくれます。

そしてもう一度、堂々とした主人の姿で、別の情報を選択して下さい。強い意志があれば、もう鬼神は戻って来ません。

脳教育と脳トレーニングが導く脳の集中、そして統合

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『脳がわかると幸せが見える』から要約~

脳教育や脳トレーニングには、集中力を高める効果があります。

最近、「注意欠陥・多動性障害」(ADHD)と診断される子供が増えています。ADHDとは、注意力が散漫で、物事に集中できない発達障害です。脳教育や脳トレーニングへの関心が高まっているのも、子供の集中力低下が背景にあるようです。

子供の注意力低下は、とても深刻です。集中力が落ちると、学力だけでなく、脳の成長そのものにマイナスの影響が出るからです。

脳は、何かに集中することで発達します。集中状態が新しい脳回路をつくります。集中というと、多くの人は、机の前でじっとしている状態を考えがちですが、それは視野の狭い集中です。机の前で緊張した状態で集中しても、長続きせず、心がどうしても違う方向に向いてしまいます。

脳に好影響を与えるのは、もっと視野の広い集中です。視野の広い集中とは、自分の夢を実現するために集中している状態です。夢や人生の目標のためなら、集中も長続きしやすく、脳の働きも活発になります。
集中した状態が続くと、脳全体の「統合」という現象が起きます。脳が統合されると、眠っていた潜在能力が最大限に引き出され、それまでは思いもよらなかった力が発揮されます。脳トレーニングを続けた人が、仕事や勉強で優秀な成績を出すのは、このためです。

脳教育や脳トレーニングは、自分の人生の目標や夢を見つけるのに役立ちます。脳教育を通じて見つけた目標に向かって、粘り強く脳トレーニングを続けることが、脳の統合へとつながるのです。

脳教育と脳トレーニングで情報の「選別力」アップを!

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『脳がわかると幸せが見える』から要約~

脳教育は、自分の脳に入る情報を管理する方法を教えてくれます。脳教育を受けて、脳トレーニングの訓練を重ねることで、脳活性化につながる情報を選別する力が身につきます。

インターネットの普及などによって、膨大な情報が世界を飛び交う時代になりました。おかげで生活が便利になり、仕事の効率も良くなりましたが、同時にストレスや心の混乱も増加しました。

人の脳は、情報に敏感です。外から入ってくる情報に対して、とりあえず無条件に反応します。たとえば、怖い夢を見ると心臓の拍動が早くなり、喧嘩をする夢を見ると寝言で怒鳴り声をあげたりします。それは、夢という仮想の情報に脳が反応しているからです。映画を見るときも、人は泣き、笑い、怖がります。これも、映画というスクリーン上の仮想情報と現実を脳が区別していないからです。

世の中にあふれる情報をそのまま脳に流し込んでいると、脳はその都度それに反応し、振り回されてしまいます。脳の成長につながるような情報を主体的に選んであげることが大切です。その手法を教えるのが、脳教育です。
脳トレーニングを通じて、脳に送りこむ情報の選別や管理ができるようになれば、人生が大きく変わります。

たとえば、困難や障害に直面したとき、「自分はいつもついていない」と後ろ向きにとらえてしまうのは、ネガティブな情報です。ネガティブな情報ばかりだと、脳は進歩しません。どんな困難にあっても「いい経験だ」と受け止めれば、その後の成長のきっかけになります。

脳教育と脳トレーニングで情報管理の技を磨いて、ご自分の夢や目標を達成して下さい。

脳教育で習慣を変える

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『脳がわかると幸せが見える』から要約~

脳教育を学ぶと、習慣を変えることができます。

私たちの行動の大半は、習慣として行われます。私たちの考えも、たいていは習慣に基づいています。

いったん身に付いた習慣を変えるのはとても難しいです。しかし、習慣を変えれば、行動や考えが変わり、自分の運命を変えることができます。

習慣を変えるカギを握るのが脳です。習慣とは、それぞれの人の脳の中で行われる自動的な情報の処理です。ある行動や考えを続けていると、それに基づく脳回路が作られます。その脳回路が、私たちに習慣的な行動をさせるのです。

習慣を変えるには、新しい脳回路を作る必要があります。それに役立つのが脳教育です。脳教育を学べば、脳に新しい情報を入れてあげられることができます。新しい情報によって古い脳回路が遮断されるのです。

自分の脳を自動車だと思って下さい。運転席に自分が座っていて、車を発進させるためエンジンをかけます。でも、車が思うように動きません。ふと脇を見たら、サイドブレーキがかかっていました。人間でいうなら、サイドブレーキは、古い習慣に基づく先入観や固定観念です。これらを取り除けば、力強く車を発進させることができます。

新しい挑戦をしようとすると、最初、脳は抵抗します。しかし、抵抗されても、意志を貫いて下さい。やがて脳は意志に従い、古い習慣を捨て去ってくれます。脳教育はそのための方法論を教えてくれます。脳教育で運命を変えて下さい。

脳教育で変化する力を身につける

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『脳がわかると幸せが見える』から要約~

人は環境次第で劇的に変わることができます。脳教育は、そのきっかけとなります。

人の特性が、遺伝的な要因と、環境的な要因によって決まるということは、よく知られています。では、どこまでが遺伝で、どこからが環境の影響なのでしょうか?

実は、お母さんの体のなかで卵子と精子がくっついた瞬間から、環境が新しい生命に影響を与え始めます。母親の子宮の中で成長している間、遺伝要因と環境要因が横糸と縦糸のように絡まりあい、人間の特質を作り出します。
もちろん脳もその一部。体と同じように、遺伝と環境に影響されて育ちます。遺伝子が持つ情報によって脳の下絵が描かれ、その上に環境が絵を描き加え、彩色します。遺伝子が脳を完全に支配することはできず、環境が大きく作用するのです。

環境要因の中で大きいのが、両親の存在。すべての脳は、遺伝的特質よりも高い潜在力を持っており、その潜在力を呼び起こすには、お父さん、お母さんが子供の可能性を信じることが大切です。

両親が子供を信じていれば、子供自身も自信を持てます。自分を信じることで、脳の力がぐんとアップします。そのサポートをするのが、脳教育です。

脳教育で自信がついた人は、態度が肯定的になります。肯定的な態度とは、外部から入ってくる情報に柔軟に反応し、変化し、成長できる下地ができるということです。

自分の失敗や過ちによって意気消沈したときは、自分自身にこう言い聞かせて下さい。

「過去の私はそうしただろう。しかし、今は違う」と。

過去の経験を恥じたり、否定したりするのでなく、素直に認める瞬間、緊張で固くなった脳の回路が解かれ、新しい考え方に切り替わるのです。

「感情」という波を自在に操るサーファーになろう!

~一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著『脳がわかると幸せが見える』から要約

感情に振り回されて生活していませんか?
後ろ向きで、否定的な感情に心が支配されていませんか?
感情を自分の意志でコントロールできれば、もっと明るく、幸せになれるはず。
脳教育が、感情を自分の思い通りに動かす力を養います。

感情、思考、意識、心など、人の精神に関する言葉はいろいろあります。日常生活では、何となく使っている言葉ですが、脳科学では、明確な定義があります。感情とは「大脳辺縁系で起きる反応」、思考と意識は「大脳皮質の作用」、心は「脳の総体的な精神作用」です。

この中で、感情は、人間が生きていく上で最も表面に出やすいものです。感情には、怒り、不安、恐れ、恐怖、悲しみ、喜び、楽しさなど様々なものがありますが、ときに突発的で不安定な性格を持っています。このため、「感情的」という言葉には、どこか否定的なニュアンスがあります。

感情を上手にコントロールするには、二つの方法があります。一つは、感情を「調節」すること。サーファーになった気分で、感情という波をうまく乗り切り、楽しむことです。そうすれば、感情に振り回されずに済みます。

もう一つ、感情とうまく付き合う方法は、感情を「創造」することです。自分の感情を自ら創り出すのです。たとえば、否定的な感情に陥りやすい人は、肯定的な感情を創造することで、より前向きに生きられます。

人間はどうしても、外部の否定的な情報に敏感に反応してしまいます。こうした反応が習慣になると、脳は常にネガティブな感情に支配されてしまいます。

自分の関心をより肯定的なことに向け、能動的に感情を創り出していく。そうした経験を積み重ねることで、脳はポジティブな感情で満ちあふれるようになります。

こうした作業には「意志」が必要です。逆にいえば、意志さえあれば、自分の感情を思うようにできるのです。

脳の主人となって、脳を使いこなしましょう

「脳は、誰にとっても、より良く生きるための道具に過ぎない。あなたがこの道具をどう使うかによって、人生の質を高めることができ、その先は魂の成長、成熟へとつながっていくのである」

李承憲氏が、脳をどう使っていくことが望ましいのかを教えてくれています。

脳を活性化させるためのゲームや本が売れたり、セミナーに希望が殺到したりしていますが、脳についての認識からまず改めていく必要があります。

脳は重大な役割を果たしていますが、器官のひとつであって、
脳の機能だけをただ向上させればよいわけではありません。
あくまでも自分自身が脳の持ち主であることをはっきりと自覚して、
脳を管理していくことが大切なのです。
李承憲氏の言葉の通り、それによってはじめて
人生を豊かに変えていくことができます。
脳教育の基本は、自分が脳の主人になることです。

逆にいえば、脳をうまく活用することができれば、
どんな夢も達成できるということです。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、2006年発行、103ページより引用

人生の質をよくしていくには、脳によい情報を与えることが鍵です

「脳にどのような情報を与え、どのようなプログラムを与えるかによって、あなたの人生の質は異なってくるのだ。よって、この地球に生まれた目的は多くの人々と同じように大雑把に生きていくことだ、とするような自己破壊的な情報は、一刻も早く消してしまおう。そしてその時その場で、あなたの価値を最も高く引き上げる情報を入力するのである」

李承憲氏が、脳が人生に及ぼす影響の大きさを説明して、
脳を活用することを推奨しています。

はっきりとした夢や目的を持って生きている人はたくさんいますが、
そうでない人もたくさんいます。規則的な生活を繰り返していくうちに、
夢や目的をだんだんと意識しなくなってしまうケースも多いといわれています。
しかし、李承憲氏も説明していますが、
脳という器官は情報やプログラムを与えられることで機能を発揮します。
その時その場にふさわしい情報を脳に入力することで、最高の成果を手にすることが
できるのです。

常に脳に有効な情報を与えるようにして、人生を豊かにしていきましょう。

一指 李承憲(イルチ イ・スンホン)著  『悟りの哲学』 ビジネス社、2006年発行、101~102ページより引用