見える世界がすべてではない

好奇心は人間の性質の一部です。人は疑問を抱き、物事について、例えばどのように動くのか、どこからくるのか、知りたいと思っています。この好奇心と疑問の行き着く先は、自分が今あること、そして宇宙の存在の原点を知ることです。自分は誰なのか? どうしてここにいるのか?なぜ無数の星が存在するようになり、キラキラと輝くようになったのか、空はどこまで続いていて、その終わりの向こうには何があるのか――。これらは文明が幕開けて以来、何世代もの人々が抱えてきた疑問でもあります。

こうした本質的な疑問にこたえるためには、まず「見える世界がすべてではない」ことを知らなければなりません。「二重スリット実験」というのをご存じでしょうか?科学者が二本線の隙間から光を通したところ、その先のスクリーンに、二本線でなく縞模様が映し出されました。

研究者ははじめこの事実を信じることができず、計測に問題があったのだと思い、実験を繰り返しました。しかし、結果は同じでした。科学者たちの結論は、量子には意識による観察を通じてのみ現れる、確率波という物理的現実が存在する、ということです。

量子物理学のこうした理論は、人間のような大きな物体にも当てはまります。つまり、観察者は目を持っている必要はなく、「意識」がより重要だということです。目でなく、意識による観察が、答えを導き出すカギになります。

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変化をもたらす「内なる不変」

あなたは「変化」についてどう思いますか?
変化が好きですか、それとも、嫌いですか?
変化が起きるとき、ワクワクしますか?怖いと感じますか?

人間には、安全と安心を求める本能があります。変化には常に危険が伴い、今あるものを失う可能性があるため、防衛本能として、多くの人は変化を遠ざけようとします。変化に抵抗を感じ、必要な改革に手をつけるのを躊躇するのです。

しかし、現代ほど変化が求められている時代はありません。環境汚染やテロ、紛争、貧困といった地球の現状を見ればそれは明らかでしょう。思想、行動、習慣、ライフスタイル、文化、制度。すべてにおいて深く大胆な転換がなされなくてはなりません。

大胆な変化のカギはなんでしょうか?
どうすればこれらの変革を起こすことができるのでしょうか?

それは、自分が一体誰なのかを知ることから始まります。私たちの「不変」の性質を知ることによって、変化が得られます。

私たちの行動は私たちの信念に裏打ちされたものです。その信念によって物事がどういうものか、何が可能か、どの程度の規模で可能かという私たちの考えが決定づけられます。

多くの人は今日、自分たちが世界において他の存在とは別個の単独の存在と信じていますが、この信念に疑問を持つことから、自分たちがいったい誰なのかを見つける旅が始まります。

この旅を通じて私たちは、自分たちが求め、夢見る変化だけでなく、個人として、そして人類としての私たちの「内なる不変」を見つけることができます。その不変こそが、変革に必要な勇気と力、知恵を与えてくれます。

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「無常」を受け入れる

変化は自然の根本的な性質です。もし変わらないものが一つあるとすれば、すべては変わるという事実です。仙道ではこれを「無常」と言います。

私たちの苦しみは、永久的ではない物を永久的に所持したいと思う固執の感情からきます。人は、自分の人生だけは、無常の法則の例外になることを望むものです。自分が他者とは別個に存在する固有の実体という考えを捨てるのは容易ではありません。

でも、次のことを考えてみてください。次の二つの文章のどちらが事実でしょうか。

「私は生命を所有している」
「生命が私を所有している」

私たちはまるで自分の生命を所有しているかのように考え、行動しています。
しかし、考えてみてください。
生命は私たち自身が生み出したものでしょうか?
あなたの元にだれかがきて、生まれるための許可や同意を求めたでしょうか?
違いますよね。
あなたはただ、生まれたのです。
生まれた時、生命はそこにあったのです。

終わりはどうでしょうか?
生命は尽きる前に、誰かを送りこんで、あなたの許可や同意を求めるでしょうか?
いいえ、許可や同意どころか、何の知らせも、手がかりも与えてくれることなく、生命は消えます。

あなたの許可も同意もなくやってきて、知らせもなく消えてしまうものを、どうして自分のものと言えるのでしょうか?

生命はあなたが生み出したものではありません。生命があなたを生み出したのです。生命自体の視点からすれば、それはすべて単なる変化であり、「生まれる」こともなければ、「死ぬ」こともありません。

この事実を理解することが、「無常」を受け入れることであり、悟りの本当の始まりになります。

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